日頃から話をしておくことは重要なのだろう。
多様なステークホルダー。リスクマネジメントと一体化。自然災害のリスクコミュニケーション。低減行動に結びつくように。共通の敵に対する。命や社会を守る。5つの目的。教育啓発と行動変容。平常時非常時回復期でモードが変わる。様式により分けられる。ケア・コミュニケーション。コンセンサスコミュニケーション。クライシス・コミュニケーション。時間軸によりモードが変わる。平常時。災害への備え。ケア・コミュニケーションとコンセンサスコミュニケーション。
日本に暮らす人の多くは自然災害の発生可能性を認識。防災の認識は必ずしも行動につながらない。将来30年に大地震などの大災害が発生するかの問い。6割が可能性があると思うと。備えはどのくらい重要なことですか。重要な事項であり充分に取り組んでいる。3.4%。重要とは思うが出来る範囲で。34%。一般の人々はリスクを認識しつつも防災行動に結びついていない。具体的リスク情報に接しても行動しない場合が。警報が発令されたにも関わらず行動をしない。理解力の不足や正常性バイアス楽観性バイアスなどで過小評価。リスクコミュニケーションが一層必要。
平常時。自然災害と災害対策での知識や行動を促進。各アクターが適切に行動できるように。ケア・コミュニケーションが中心。誰が何時どんな役割を、資源は?地域社会と国で合意を。平常時から対話協働のコミュニケーション。自然災害や対処法についての情報を提供。正常性バイアスや同調性バイアスがあることを前提に、払拭するには?前提として行動するには?他人事意識を抱かないように。如何に日常性に防災をビルトインして。やりとりされるリスク情報は化学的に正確であることと、表現法も重要。映像などを積極的に活用。揺れの体験。防災館のような施設を。体感を通じて考えることに繋げる。写真などを用いる、可視的だけでなく、強い感情を引き出す。リスク認知を高める。感情ヒューリスティック。河川の氾濫などについて恐怖などの感情を引き出しリスク認知を高める。ハザードマップ。予測される被害と非難の。あくまで過去の災害データからリスクを評価。将来はもっとひどい可能性が。完璧ではないことの理解を。防災教育。釜石市。非難三原則。最善を尽くす。率先して避難を。想定外の災害は起こり得る。大丈夫と思わず少しでも高く遠くに。正常性バイアスや楽観性バイアスの払拭を。同調性バイアス。家族の関係と関わりにリスクコミュニケーションを埋め込む。津波てんでんこ。バラバラに逃げることが出来る家族に。地域の信頼関係に具体化する防災教育。恐怖喚起コミュニケーションには注意を。対策も調べて自己効力感を。信念形成の程度を。クロスロードというゲーム。防災とリスクコミュニケーションの専門家が開発。岐路、分かれ道。トレードオフ関係にある2つの選択肢。どちらかを選択して理由や意味付けを意見交換する。選択肢の具体例。海辺の住民、津波が10分で来る。一人暮らしのおばあさんを見に行きますか?YESかNOか。会社員、地震直後、交通機関は麻痺。家族と連絡が取れないが、部下の安全も。トレードオフ関係。
非常時のリスクコミュニケーション。避難を含めた緊急行動。リスクコミュニケーション。民主的でなく行動への介入や干渉の度合いが。トップダウン的な情報。避難など。速やかに認知し身を護る。同調性バイアスなど。避難が低調となりうる。抑制する様々な要因に配慮して。成否が生死を分ける。内容やタイミングメディアの選択を。危険が差し迫っていることについてどのような行動をするのか分かりやすく伝える。表現などが重要。一般には丁寧さが求められるが、場合によっては敬語を用いないことも。「逃げろ」。ただ相手によっては注意を。留学生など。相手に応じたリスク情報の発信を。日頃からリテラシーを高める。短くすればよいのではなく、状況や背景を。関心があるから。何故逃げなければならないか。火事が発生していて延焼の可能性がある、など。メッセージに関心を持って聞いてもらうことが必要。表情や音声に変化を。女性のアナウンスと男性とを交互に。丁寧口調と命令調を交互に、など。事例。東日本大震災の茨城県大洗町の避難の呼びかけ。1万8千人余り。漁業が盛んで夏は海水浴。大洗町は4メートルの津波に襲われたが死者は1人も出なかった。東北に比べて小さかったが、効果的なクライシス・コミュニケーションが。発生後に防災無線を用いて、緊急避難命令、避難せよ、という表現で。日常では殆ど使われないが、意図して用いる。切迫感をもってもらえる。限りなく選択肢が小さく、ただコトではない。防災無線ではバス通りの下の人は、などと。聞き手にとって危険が差し迫っている、など目標を明確にした。防災行政無線では最新の状況も盛り込む。サイレンや音声、命令口調や丁寧調を入れ替わりに。津波により死者は出なかった。3400人が避難。海に近い避難所もいっぱいに。様々な教訓。クライシス・コミュニケーションの見直しも。津波警報の際、メディアは断定調に改めている。避難を呼びかけるための大きなテロップを出すように。防災行政無線でも命令調に。言語化されたものに限らない。非常時において人の姿は有効なコミュニケーションに。人が走ると自分も走る。04年の紀伊半島地震など。避難誘導は非常に意味を持つ。人の姿で必要性を伝える。釜石市の防災対策。地震発生後中学生が高台に。近隣の住民も追随。リスクコミュニケーションのパラドックス。行政と住民の間。双方がパラドックスを認識。他者から受け取るリスク情報が多くなれば、他人任せになって行動に結びつかない。生活の社会化。外部依存。リスクの対処についても。関連の行政機関の対処の体制、パラドックスにつながる。災害対策が進むと災害情報が質量ともに充実。情報待ちになってしまい避難が遅れる。行政や専門家に任せてしまう。当初の問題が、早期の避難が出来ない。平常時からのリスクコミュニケーションが重要。それを通じて主体的に向かいあうように。
回復期のリスクコミュニケーション。復旧復興の意思形成。高台移転など。コミュニティなど別の問題に。自然災害リスクの認識や共同体の問題。そのためのコミュニケーション。どうしても時間がかかる。住民の合意形成に。事前復興。近い将来。事前に復興まちづくりを。コンセンサスコミュニケーション。回復期を想定して平常時に行う。災害があったことを伝えるリスクコミュニケーション。モニュメント、語り部の活動。証を残し後世に災害を残す。宮古市の大津浪記念碑。子孫に教訓を。災害に備える。平常時のコミュニケーションとして後世に。不断に。
リスクコミュニケーションの現在―ポスト3.11のガバナンス (放送大学教材)
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