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人のつながりと社会関係資本(成人の発達と学習第13回)

地域との繋がりは仕事と関係が無いことが殆どなので無視されがちだけど、軽視することは出来ないと感じた。

 

岩崎久美子。及川幸彦。人のつながりと社会関係資本。ソーシャル・キャピタル。地域における学習がどのような波及効果を。ESD。持続可能な開発のための教育。普及促進を。ESDについて。ヨハネスブルグサミットを踏まえて。環境破壊や自然災害、貧困などの人々の生存についての課題を。価値観や行動の変容を。地域との連携を取りながら。日本政府から05年からの10年間を。持続可能な開発のための教育の10年と。世界でも主導的な役割を。担い手、17年の学習指導要領の改定。宮城県気仙沼市での取り組み。
人とのつながりの中で生きている。社会的ネットワークと。資本に例えたものがソーシャル・キャピタルと呼ばれる。社会関係資本の例としてパットナムによる孤独なボーリングという著作が。アメリカ社会においてボランティア活動等のインフォーマルな社会的ネットワークが大きく減少していて家族に閉じこもる。人間関係の希薄化。日本でも都会の孤独死。人間関係の希薄化が。子供でもゲームなどの普及で一人で過ごす時間が多くなり多感な時期に疎外された状況に。人とのつながりに関心を。人の孤立化への不安によるところも。パットナムの社会関係資本。個人間の繋がりとそこから生じる互酬性、信頼性の規範。交換。地域での実践。ESDでの実践で。宮城県気仙沼市。教員をしていた。森川海に恵まれた。山間部に地域の伝統芸能も。小学校で地域や専門機関、海外との連携による国際的環境教育を中心にESDを。最初に関わられたきっかけは?表小学校が国際理解教育に力を。その中で日本フルブライト基金のプログラムから交流が。02年の学習指導要領の改正での総合的な学習の時間。学校全体で国際的環境教育を。教育委員会などとの連携が必要。連携体制の下で国際的環境の共同プログラムを開発し実践。国連の地域拠点として最初のモデル地区の1つに。国内外でESDの普及が。その後、全市の小中学校がESDに取り組みホールシティのアプローチを。広く世界に知られるように。教員は取り組みには抵抗はなかった?反対がなかったと言えば嘘になる。身近な自然に親しむ活動を組み込むことが必要とも。活きる力へと。習得型から問題解決型へと変化するイノベーションの中で。地域での多様な大人たちや機関、地域リソースとの連携が。授業への協力者を組織化して探求化した学習を。参画と共同が見られる。ただそこにはESDの学習プログラムという探究的繋がりや地域や専門機関の人材や資源との繋がり。学校種を越えた繋がり、国を超えた繋がり。戦略的調整が必要。様々な人を意図的組織的につなげる。横に繋がり、年齢の異なる人々が建てに繋がり、ローカルから世界に。地球規模で繋がりながら足元から行動する。グローカルなネットワーク構築のプロセス。
社会関係資本の観点からESDネットワークの広がりを。結束型橋渡し型関係型に大きく分類。結束型。直接人と繋がり仲間として。情報や価値観も同質。スキルの伝達などに有効。大家族や地域の集落で。昔の日本社会で。橋渡し型。ゆるやかで制約のない。NGOなどの任意団体など。知らない人をつなぐ。共通の目標を。外部の異質の人を。関係型。外部の多様な人々との関係で。情報収集力は高い。ESDの活動では?利害が対立しがちな人々へのアプローチを。プロジェクト推進委員会。橋渡し型。地域レベルでは02年から地域の全学校産業団体やNPO、行政などの円卓会議を。関係型への社会資本への以降が。国内の地域や海外との繋がりが。広範な関係型の社会関係資本が。地域県国内海外と広がる。ESDの活動は広範に広がったが、地域の人々も学校に関わる。協力する人や協力される人の区別をしない。ウィン・ウィンの関係が無いと長続きしない。大人の学びの場でもある。地域の様々な課題を特定して解決することは地域における学習とも。地域活動や市民活動の機会を。インフォーマルな学習の機会。地域をより良くするアイデアや課題を特定する。ESDの第一歩は地域における持続可能性を。スコットランド。社会関係資本の供給を増やす。コミュニティと共同。地域の人が繋がり改善へと。ESDの実践から。5つの段階。地域における。個人の学び。開かれた学び。双方向の学び。社会に貢献する学び。次世代につながる学び。地域において異なる世代がつながる。未来志向の繋がり。個人にとり社会的ネットワークは財や資本の一種。社会関係資本という財をもたらす。気仙沼方式のESDで。未曾有の被害が。地震と津波で壊滅的打撃を。就業者の8割が一時的に職を失う。一時はESDに無力感を。自然の脅威にさらされる。持続不可能な状況に直面。ESDの先進地でこれほど大災害を持つのは気仙沼だけ。今後気仙沼のESDは復興を中核に据えてESDとの相乗効果を持ち世界に発信する。災害は真価が問われる。差し迫った課題を。蓄積された社会関係資本は?教育活動の成果が各地で。内陸にある中学校の体育館。2000人が避難。教室まで利用。中学校の全校生徒は避難所を設営したり水くみなどを手伝ったり。瓦礫の片付けや話し相手に。小さな子に読み聞かせを。少なくとも気仙沼市では教科を越えて課題解決に重きをおいた防災教室をしてきた。防災マップの作成や総合防災訓練を。実際にも生きていた。震災当時、生徒は守られる存在でなく守る存在だった。出来ることを考え率先して行動したと。持続不可能な状況を乗り越える能力や態度、しなやかな強さ、レジリエンスが教育活動で培われた。第4の力としてネットワークによる復旧復興。防災では自助共助公助が必要と。巨大災害では自助共助には限界があり、公助は行き届かない。第4の力としてつながったネットワークの力が大きかった。ネットワークの助けをN助と呼ぶ。災害時には大きな力に。国内外の様々な学校など多くのセクターと交流をしていたが、多大な支援を受けた。NGOからは奨学金の創設は施設復旧の支援を。研究的支援も。国際舞台で被災経験を発信する機会を。地域の教育の再生に。人的ネットワークの力。地震後の大津波で陸の孤島に。支援を絶たれて地域の人々は互いに支え合った。校庭にヘリポートを作り自治会館などに補給を。社会関係資本の信頼関係は自発的なものであり、既得権の濫用などの歯止めが効かなくなる。マネジメントが重要。中学生の参加で大人の既得権を防ぐ。
ESDの実践で培われた社会関係資本。情報収集機能、健康の促進、幸福度。情報収集機能。顔が広いと言われる人は多くの社会的サポートが。付き合いは広がった。幾つかのフェーズが。表小学校の研究主任としてアメリカとの連携を。教育委員会の指導主事。気仙沼ESD円卓会議を。国連のESD拠点やユネスコスクールへの加入。東日本大震災以降。教育の再生復興に向け困難な政策を。広範な関係性を模索。N助を最大限に生かして。その後の研究や活動につながる。国内外の情勢を俯瞰しながら大学でESDの研究に。国の委員としてもESDに関わる。自分自身のつながりも広がる。役割の変化でネットワークの相手も変化して自分のキャリアも変わっていく。つながっている数が重要ではなく結節点、ノードを特定することが重要。ノードから更にノードにつながる。社会関係資本のアウトカムとしての健康。サロンを作り個人の健康に影響は?格段に改善したとの調査結果。良質な繋がりは健康に寄与する。地域の人の健康にもつながる。震災でコミュニティがバラバラになったので仮設住宅にサロンを。中学生が新しいコミュニティ作りに貢献。幸福度に関わる。人との繋がりは幸福度を増進させると多くの研究結果が。個人的な判断であるが、人と一緒に居たい人も。失ってみて改めてコミュニティが重要と感じた人は多い。関係が濃密な結束型は外部と排他的になる傾向がある。村八分。排除性は社会関係資本のマイナスの面がある。治安の維持に関する。豊かな地域がコミュニティが健全に機能。治安の良い雰囲気。ESDは繋がりの再構築を可能に。地方でも人々の繋がりは希薄化している。ESDで再構築がなされれば防災減災の基盤になる。ESDは1つの仕組みでもある。関係性としての共助。

 

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

  • 作者:岩崎 久美子
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

環境教育政策の知恵袋

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SDGsカリキュラムの創造:ESDから広がる持続可能な未来

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