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生活ガバナンスの要素と展開(生活ガバナンス研究第15回)

公と個の二分法になってしまうのは悪しき特徴かもしれない。中間集団を支えることが必要に。

 

奈良由美子。生活ガバナンス。生活教育。子供若者高齢者のライフステージの政策課題。犯罪と災害。生活上のリスク。生活を構成する主要要素。社会的排除。実に多様。生活の総合性に対応。人間の生活が持つ空間的時間的総合性。
生活ガバナンスの主体。メインアクターは生活の主体、生活者。主体というのは重要な概念として。身体性など。生活科学。科学的に認識し生活実践をする。生活主体。特徴づける性質。自立性のある個体。自己維持と発展。営為は多面的であり総合的。問題解決の為に思考し実践する。ライフステージの別。立場によって学習者であったり消費者労働者。社会的被排除者。市民。呼称は多様。生活課題も多様性を。欲求充足の為に環境に働きかける。しかい単独では導くことができないことが多い。他者とコラボレーションを。多様。
他者と共同して生活ガバナンスを。4つ目の特性。他者と連携し協働する。天野正子。gender社会学。96年の「生活者とは誰か」。それぞれの時代の支配的価値から自律的な、対立的なオルタナティブな。共に作ろうとする個人。他者との連携による能動的な働きかけ。生活ガバナンスは孤独に行うのではない。様々なステークホルダーが。様々な集団。生活者が関わりながら生活と環境を変容させる動的な。
資源、社会関係資本。実践事例。生活者が連携して、団体を作り活動。行政などと協働で。生活者を含めたステークホルダーは資源として位置づけられる。ステークホルダー間の関係、ソーシャル・キャピタルが創出。生活教育とガバナンス。教育は生活者個々人の資源を伸ばす。消費者運動。災害。環境問題。生活及び環境を変える力として発揮。子供、高齢者、重要な資源として。ライフステージにかかわらず生活ガバナンスに貢献。ソーシャル・キャピタル。社会関係資本。生活ガバナンスに影響。豊かな資本には信頼が必要。何が生活ガバナンスの資源になるか、どう結びついて社会関係資本になるか。
生活ガバナンスの方法。中身。3つ。チャンネル。ツール、リテラシー。個人が生活ガバナンスを行う。中間集団。社会は作られた伝統しての中間集団を人為的に。第一次集団と国家を媒体する。学校や宗教集団、企業。企業や近代家族は個人のリスクを抱えてきた。個人が環境にむき出しに。具体的生活ガバナンスの取り組み。中間集団の崩壊を仕方がないとしない。実例では中間集団の復権を目指す、構築を目指す。地域コミュニティの復権。自由な発想により創発されるNPO。個人が身近にあったものを見直す、身近にする。個と公の間にチャンネルを。子供若者高齢者など、殆どの生活ガバナンスにおいて地域コミュニティが重要性を。娯楽の延長としてのチャンネル。形成してきた消費者団体。新たに作り出し運動したり政策を変化させたり。
ツール。どのようなものが必要か。手続を抑える。水平的立ち位置で。利害関係と合意形成。悩ましさや難しさを解決するツール。ワークショップ。参加型モニタリング。市民陪審など。ステークホルダー間のCommunicationを中心に置きながらの汎用的枠組み。安全安心まちづくり。市民陪審。ワークショップは共同する場を作る。水平的立ち位置で合意形成を。手法は教育や商品開発などの様々な分野で。地域の課題を解決するのによく用いられる。70年代の終わりから。木下勇。まちづくりの技法として。世田谷区でマンション紛争が。区民向けのまちづくり懇談会。施策に対する批判。しかし批判だけは変わらない。82年にまちづくり協議会設立準備会。行政との対話の。街歩き、街点検、勉強会の開催。プログラム化。定着。まちづくりワークショップ。KJ法。多くの現場の実践で合意形成のツールとして。5つの特徴。身体性。言葉だけで議論しない。体まるごとの知覚を。協働性。互いの資源を持ち寄りながら。創造性。集団内での相互作用。共有性。互いに水平的関係。個々人の感じ方などは違う、出し合ってシェアする。価値観や問題意識を共有。プロセス重視。結果そのものよりもプロセスに意味を。勧め方。KJ法やまちづくりの。
リテラシー。生活の社会化。家族経営では解決が困難。フレーミングの違いに気づく。
生涯の不断の営為。二分法の枠組みに囚われない。生活の価値に軸足を置く。公と個の間の。

 

生活ガバナンス研究 (放送大学大学院教材)

生活ガバナンス研究 (放送大学大学院教材)