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現代社会における子ども・青年の友人関係(子供・青年の文化と教育第2回)

数多くの環境を経由してきたことから帰結するに、周囲とコミュニケーションを取ることが出来れば上手く生きていける傾向がある。まあコミュ障になりがちだけど。

 

谷田川ルミ。最近は子供や青少年の環境は変化している。生活や意識や人間関係に影響。環境の変化と人間関係。特に友人関係。
生活していく上で人と人との関係は重要。特に友達との人間関係。友人関係を通して沢山のことを学ぶ。時にはトラブルになることも。狭い中では問題が複雑化することも。イジメや不登校に発展することも。平成26年の文部省調査。不登校だった生徒の追跡調査。原因として最も多かったのが友人関係。過半数以上。大半を過ごす場所のトラブルは一大事。学校にいけないことも。携帯電話やスマホ。学校でのリアルな人間関係に加えてメディアでのコミュニケーションも。人間関係も複雑になっている。
友人関係を考えるにあたって、友人関係の特徴を。地域社会と学校。まず地域社会。仲間集団。田中理恵。自発的選択性。制約条件はあっても自由に遊び仲間を選択できる。対等性。年長者などの権威は介在しない。純粋な横の関係を。仲間への帰属同調。強い連帯意識。ギャングエイジという年代に多く見られる。ギャングエイジとは小学生くらいの子供が徒党を組んで。集団や組。秘密基地など仲間の証。自分の主張とぶつかり合い。自己中心性を修正。小さな社会の中で調整能力を。学校における友人関係。主な舞台となるのは学級class。独特な場所。40人ほどのクラスメートはほぼ同い年。大半の時間を一緒に。一般社会では殆どない。特殊な空間。仲間集団と異なる。学校におけるメンバーは学校で組織。クラス替えで子供の希望は入れられない。ある意味強制的な。作られた集団の一員となる。規範形成に重要。米川秀樹。批判的次元などで雰囲気が形成。学級風土の中での友人関係。思い通りにならないことやトラブルも。社会に出てから所属する集団の多くは選択不可能なメンバーに。思い通りにならない人間関係の経験、規律や規範、コミュニケーションを。学級風土を共有した仲間。共通の規範などを子どもたちで形成。生徒文化。一様ではない。性格や趣味などで多様に分かれる。グループに分かれる友人関係。学校における友達グループ。
現代社会における子供や青少年の友人関係。小学生中学生高校生の友人関係の現状。学級集団としての一体感。規範からはみ出たときなどは仲間はずれなどの制裁を。イジメにも成りうる。良好な友人関係の保持のために行動。12年のNHK調査。関心のあることで最も多かったのは友達付き合い。高校生では60%、中学生では50%現代の子どもたちの友人関係の実態。09年のベネッセの調査。友達との関わり。いつも一緒に。小中高で70%以上。仲間はずれにならないよう話を合わせる。気を使う傾向は小学校で5割に。中高で3割4割。小中高で2割3割で傷つくことが多いと。心を砕いている傾向。一日の多くの時間を学校で過ごす。中学生高校生の半分以上が最も関心。友人関係の在り方は大人が考えている以上に重要。大学の友人関係は?クラスの縛りは少ない。友人の選択や付き合い方につき自由度が高くなる。高校までとは異なる友人関係が。12年にベネッセの調査。友達との関わり。大学生の関わり。大学生は単独での行動や多様な人への触れ合いに抵抗感がなく幅広く形成。傷つけないように気を配る人も8割近く。友人関係は相手を傷つけることを恐れている。単独行動には抵抗がない。ハリネズミの関係。ショーペンハウエルの寓話。適正な距離を持ちつつ。大学生の仲良しグループ。学籍番号や五十音順で近い人がグループに成りやすい。オリエンテーションなどで知り合う人と仲良く。3年生4年生でも。1年生のときの授業が最も高い。データからも読み取れる。現代の大学生は自由度の高い環境でも固定した人間関係を維持して。大学という場所は自由度が高い。具体的には高校のようなクラスがなく、連絡事項も自分で取る。履修計画も自分で。自由度が高い分、判断力や情報収集力が必要。生き抜くには友人ネットワークが重要。ベネッセの調査。友達が多い学生ほど大学生活に満足している傾向。友達が少ないと講義にも関心が持ちづらい。友人関係は大きな意味を持つ。ネットワークを持てるかどうかは適応できるかの鍵に。高校生までの親密な友達関係から大学の友人形成は、社会人の前段階という意味からも重要。
社会背景。インターネットや携帯電話やスマホ。情報化の波は人間関係を変容。友人関係におけるコミュニケーションにも大きな影響。内閣府が26年に。所有率は中学生が50%。高校生は97%。子供同士でもメディアを用いたコミュニケーションが。ベネッセのICT利用実態調査。高校生の90%がnetの関係を。まさに現代社会の子供青年の特徴。一昔前のコミュニケーションの手段。直接相手の家を尋ねるか電話を。固定電話なので家族を介する必要が。今は帰宅した後も気軽に繋がることが出来る。放課後も学校の友人と関係を。学校や日常生活のリアルなものとnetのものと二重のコミュニケーション。24時間繋がり合う親密な共同体。二重の人間関係。中学生の63%、高校生の59%がすぐにメールの返信を。15分ルール。15分以内にメールの返信をしないと相手に不快に思われる。家にいるときも携帯やスマホを手放せない。高校生の過半数はメールが嫌になることがあると。過剰な繋がり方に息苦しさを。
まとめ。何故現代の子供青年は繋がり合う?携帯やスマホなどのメディアも影響。教育政策も。現代の中学生から大学生は総合的な学習の時間における仲間との共同学習を経験。キャリア教育。コミュニケーション能力が必要なことを教えられている。就職活動でも重視されているのを体験。土井隆義。努力というよりも相手の関係性に左右される。コミュニケーション能力に価値がある社会。コミュニケーション相手としての友人の関係を。コミュ障などど言われて低い位置に置かれやすくなる。スクールカースト。学校におけるクラス内のメンバー間に地位の序列が存在する。テレビドラマのテーマとしても。れっきとした教育社会学の研究により。コミュニケーション能力が高い生徒が上に。騒ぐことを暗黙の内に許される。先生ともコミュニケーションを取れる。クラスの中心的存在は多くの友達に囲まれている。スクールカーストの上位である生徒も性格の維持に疲れることも。演じている気分にも。土井隆義「友だち地獄」。衝突を極端に恐れる。イジメや仲間ハズレに直結する。優しい関係。コミュニケーション能力に価値が置かれる。子どもたちにもその意識が浸透。子どもたちは友だちが居ないことそのものよりも、周囲からの眼差しを恐れる。コミュニケーションツールであるメディアの普及と相まって、相手を不快にさせない人間関係を。世間では近頃の若者はコミュニケーション能力は低下していると。コミュニケーション過剰とも捉えられる。コミュニケーション能力至上の風潮には批判が在る。現代社会特有の子供の人間関係。友人関係は自己を成長させる重要な役割を。人間の集合体である社会に生きる私たちには人間関係で助けられることが多い。ソーシャル・キャピタル。社会関係資本。政治学などで広く用いられる。多くの論者による議論。社会学や教育学で。ブルリューとパットナムの定義を参考に。ブルリュー。人脈、コネ、顔の広さなどメリットのある人間関係の総体。パットナム。ネットワークなどの協調関係が社会を改善する。個人の利益と社会の利益。人的ネットワークの豊かさは幸福度や生活満足度を上げる。社会の改善などにも有効。変化が早くグローバル化の社会で生きるには、様々な違いを乗り越えた人間関係の構築が必要。様々なバックグラウンドの人と繋がり合うことは社会の発展に寄与する。将来の人間関係を築く上で多くのことを学ぶことが出来る。良き友人はその後の人生を豊かにする。多彩なネットワークで生きる。互いに息苦しい閉じた人間関係ではなく、他者の存在を認め合う関係に。メールやSNSなどにおける過剰な関係でなく、開かれた人間関係を構築する方法を学ぶことが必要。人間関係の構築方法やネットリテラシーを身につけることが必要。

 

子ども・青年の文化と教育 (放送大学教材)

子ども・青年の文化と教育 (放送大学教材)