小学生の頃はプールが恐怖であった。と言うか水泳の授業、とした方が正しいかもしれない。とにかく泳げなくて、25mを泳げるようになったのは6年のことであった。先生に言われたのは、とにかく身体に余計な力を入れなければぷかぷか浮かぶ、ということであった。しかし私にとり無理難題であった。そんな奥義を身に付けるまで、1年生から5年かかったことになる。後になり、高校の水泳の授業に於いて、私は平泳ぎの模範をするように言われた。スピードはないけど、たまたま形が良いように見えたのだろう。まあ体育の授業で模範を示したのは、私にとり快挙であった。
