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地域力で犯罪を防ぐ!#ソーシャルキャピタル 生活リスクマネジメント第10回(その7) #放送大学講義録

地域での連帯感で人は強くなれるのだろう。

 

------講義録始め-----------

 

次に、地域における対処について考えます。生活者の犯罪からの安全と安心には地域が大きな役割を果たしています。地域住民による犯罪に対する取り組みは拡大しており、自主防災活動を行う地域住民ボランティア団体がここ数年で顕著に増加しています。2013年のデータによると、全国で約4万7000団体が存在し、これは2003年と比べて約15倍の増加です。活動の中でも、徒歩による防犯パトロールは特に盛んで、防犯ボランティア団体の約8割が実施しています。さらに、通学路での子供の保護や誘導を行う団体が75%、通学路以外での子供の保護や危険箇所点検を行う団体が約4割存在します。

地域における犯罪対処の取り組みは、多くの効果が期待できます。地域のメンバー同士が互いを知り、日常的に交流がある場所は、監視性が高まり、犯罪を起こしにくい環境となります。さらに、地域共同活動を行うことは、犯罪の防止に繋がります。複数の生活者が共同して取り組むことは、犯罪リスクを小さくする効果があり、個人の不安の解消にも寄与します。地域は自分たちの暮らしの中心であり、犯罪対処の資源が存在すると認識することは、不安を和らげます。また、ソーシャルキャピタル、すなわち人々の協力関係や信頼関係が犯罪抑制効果を持つことが、多くの研究で報告されています。

地域における自己効力感や集団的効力感の高さも、犯罪抑止と密接に関連しています。自己効力感は、自分が地域の課題解決に貢献できるとの信念を指し、集団的効力感は、地域住民全体として課題に取り組むことができるとの共通の信念を指します。これらの信念は、地域活動を積み重ねることで形成されると考えられ、さらに地域の社会的結束を強化する役割があります。以上が、今日のテーマである「犯罪とリスク」に関する内容でした。授業はこれで終了します。