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スクールカウンセリング(心理カウンセリング序説第12回)(2)#放送大学講義録

守秘義務と情報共有のバランスは難しいところだろう。

 

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-----講義録始め-----

 

面接構造の特徴: 面接には一定の構造があります。セラピストとクライエントの領域は重ならず、時間的にも比較的自由な形を取ります。通常、料金は無料です。面接は生活の場の中、つまりクライエントの日常生活の中で行われることが多く、予約なしの面接も行われます。面接の場所と生活の場所が非常に近く、時間の差もほとんどありません。このアプローチは、クライエントの内的な方向を深めることを目的としています。バランスが重要で、クライエントの関係者との関わりも多く見られます。時には加害者への面接も求められ、錯綜した人間関係の中で、クライエントの内的世界だけでなく、内的現実と外的現実の両方に目を向ける必要があります。

守秘義務と情報共有: 守秘義務に関しては、状況によって異なる配慮が必要です。適切な情報共有は重要であり、一方で守秘義務の重要性も忘れてはなりません。セラピストはしばしば板挟みになり、理解や見立てをクライエントに伝えることが求められます。「大丈夫だ」という言葉を伝えること、自分の理解を伝えること、情報共有の必要性を問いかけることなどが含まれます。内的解決だけでなく、外的解決にも焦点を当てることが求められ、これらのバランスを取ることが重要です。