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睡眠の構造(睡眠と健康第4回その7)#放送大学講義録

居眠り運転には気を付けよう。

 

------講義録始め-----

 

先ほど、睡眠の深さを調べるためには脳波、眼球運動、筋肉活動の3つを測定する睡眠ポリグラフ記録が必要であると述べました。この3つを用いることで、睡眠の深さを表す睡眠段階を判定することができます。それでは、各睡眠段階について説明していきましょう。

まず、目が覚めている時に脳波を測定すると、アルファ波とベータ波が現れます。布団に入って目を閉じた直後は、まだ目が覚めているので、アルファ波が連続して出現します。やがてうとうとし始めると、アルファ波が途切れ途切れになり、最終的には完全に消えてしまいます。このようにアルファ波が消えると睡眠段階1と判定されます。睡眠段階1の脳波は、最初は小さな波形が主ですが、やがてシータ波が現れます。また、アルファ波が消えかかる頃から、眼球に特徴的な動きが現れます。2、3秒かけて目が左右にゆっくり動くのです。これをスローアイムーブメントと言います。

授業中や読書中に眠くなってしまい、ノートにまるでミミズが這ったような字を書いたり、目の焦点が合わなくなることは、睡眠段階1に入りかかっている証拠です。しかし、私たちの目が勝手に左右に動いていると自覚することはほとんどありません。この自覚症状がないため、眠い時に車を運転することは非常に危険です。

居眠り運転をして事故を起こす直前には、目がゆっくりと左右に動き始めていますが、ドライバーはこのことに気付いていません。この状態では、信号の判断やハンドルやブレーキの操作もある程度できるため、ドライバーは自分の状態が危険であると気づくことができません。ただ眠いという自覚症状しかなく、運転を続けてしまうことがあります。このような状態で事故が起こると、大きな被害を引き起こすことがあります。

運転中に眠くなったら、すぐに車を安全な場所に停めて休むことが重要です。このように、睡眠段階1は起きている状態とは異なり、半ば目覚め、半ば眠っている状態といえます。しかし、自覚症状がほとんどないため、居眠り運転のリスクが高まるのです。