大学生になって悪癖になってしまったのは、やたらと知識をひけらかすこと。当時の法律学の勉強法は、俗に「基本書」と呼ばれる学者の書いた概説書を「解読」するのが主な方法だった。一部を読んで理解できた限りの知識を吐き出し、自分のスゴさを周囲に思い知らせる類の人間が多かった。私もそういう傾向はあった。まあ学ぼうとしない人間とは付き合いたくはないので、必然的に衒学的な輩と接することは多くなる。それで良かったのかは正直なところ良く分からない。なお、学問が必要になるのは、社会に出てからになるのが大抵の人のパターン。
