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リスクコミュニケーションの基本的手法(リスクコミュニケーションの現在第4回)

リスクの説明はよく考えて行う必要があるのだなあと感じる。当事者にとっては受け入れがたいこともあるのだから。

 

基本手法。PDCAサイクルと手段。評価の観点。
リスクコミュニケーションの進め方。プロセス。定型的なものは無いけれど、原則はある。進め方の基本。主要ルール。真のパートナーとして。声に耳を傾ける。率直open。周到に準備し結果を評価。プロセス。PDCAサイクル。継続的に改善。目標。リスクについての事実現状。意見の把握。リスク情報のやり取り。実施。再評価。価値観を把握する。どのような相手とリスクコミュニケーションをとるかを把握。アンケートなどの一次データや統計などの二次データ。相手の年齢などの情報特性の把握。メディアを使う際に。リスクに関する立場の把握。市民団体など。何に対してどの程度不安を感じているか。知識の程度や内容。いきなり本番では適切とは言えない。Messageを作成する。伝える方法を検討する。リスクそのものへの客観的情報が必須。誰にとってのリスクか。リスクの本質など、不確実性を伝えることも。リスクの責任主体のリスクの管理。個人の心得。どのように伝えるか?メッセージの伝え方。リスクコミュニケーションについては特殊なcommunication手段がある訳ではない。唯一の解答はない。心理学の領域の研究が活かせる。フレーミング効果。フレーミングの変化で。肯定的フレーミングが良い。「何人が助かる」恐怖関係Communication。リスクへの認知を高めて対処行動をとってもらう。喫煙の危険性など。一面的Communication。便益だけ。両面的communication。反対論も伝える。理由と状況説明が必要。対処行動をとってもらいたい時に。津波の可能性など。「落ち着いてください。間に合いますから」。恐怖関係Communication。ただ怖がらせるだけでは対処行動に繋がらない。具体的に何をすれば良いか。自分には出来るという自己効力感を高めるような、具体的な行動と、リスクが小さく出来るということを。フレーミング効果などの使い分け。ある方向に誘導するのは好ましくない。理愛し合うことが問題だから。リスクコミュニケーションの基本。分かりやすいMessageを。映像やイラスト。確率情報を伝えること。身近な他のリスクも比較する。空き巣以外に地震に備えるなど。他のリスクと比較させながら呈示。しかし慎重に。当該リスクがどの程度の大きさであるのか。客観的に捉える為に。専門家にとり当たり前の考え方。リスク情報の受け手に許容できないものも。様々なレベル。最も許容されるリスク比較。新しい手法の導入によりリスクは半分になる。標準との比較。同じリスクでの異なる推定値。第2ランク。望ましいリスク比較。実行する場合としない場合。最新の装置を使うか使わないか。代替解決案との比較。焼却処理と埋立処理。他の場所で経験された同じリスクとの比較。第3ランク。平均的なリスクとの比較。大気中のある有害物質の。在る有害作用の1つの経路についての。肺がんのリスクと全体のリスク。第4ランク。かろうじて許容できる。費用とのリスクや費用対リスク。リスクを半分にするために幾らの費用が必要。利益との比較。職務上起こるリスクと環境上のリスク。同じ原因に由来する別のリスクとの比較。第5ランク。関係のないリスクの比較。大気中の有害物質のリスクは車の排ガスより小さいなど。受け手にとっては通常許容できないものに。格別の注意が必要。リスクがクライシスの段階になった場合、不信を感じるようになっている。リスク認知に感情の要素が。確率論的リスクだけでは逆効果。福一の後のリスク情報の発信。レントゲン撮影などの医療リスクより小さい。喫煙による肺がんにリスクより小さい。当事者にとっては数値通りに捉えるのは困難。医療被爆のリスクと事故による被爆のリスクとを比較するのは、自己決定を無視すること。押し付けと受け取られかねない。リスク比較は危険である。性質を異にするリスクの比較はかえって不信が。能動的か受動的か、などの性質の違いがリスク認知に影響を与える。第5段階のような比較は、平常時から信頼が充分に醸成されていている場合に。リスク・リテラシーの涵養を。
リスクコミュニケーションの通常活動へのビルトイン。普段のコミュニケーションを上手く。リスク対応をビルトイン。多様な立場や価値観、ニーズが。同質的集団だけでは問題。本質である信頼について。あらゆる行動メッセージに。組織倫理、安全規範など。全構成員の活動としての統合的リスクコミュニケーションを。関係のない活動に見えるのも、コミュニケーションの円滑化に。埋め込むことの意義のもう1つ。アクターにとっての他人事意識を低減する。情報共有やコミュニケーションの要素を埋め込む。お祭りなどの地域活動で防災活動を、など。風疹のリスクや予防接種。産科医療漫画。妊婦が風疹に罹患する問題。風疹をなくそうの会。blogを。女性月刊漫画誌の記事の掲載。「コウノトリ」。30代40代の男性に対する。漫画を読むという行為に自然とリスクコミュニケーションがビルトイン。日常の文脈の中で。リスクの内容を自分事に。
リスクコミュニケーションの評価。PDCAサイクル。評価をどのような観点から行うのか。リスクを受け入れてもらうのが目的ではない。意見のやり取りの相互作用的なもの。どのような時に効果があったと言えるのか。説得的コミュニケーション。受け入れてくれた時に効果があったと判断。共に考える、共に模索する状態への。主体的に関与する場が設定されたか、公平に意見が扱われたか、相手と信頼関係が構築されたか。どの程度備えるようになったか。本質は双方向的なもの。リスク問題の社会化。しばしば期待や勘違いをする。ステークホルダー間の合意で?特効薬的手法は無いし、合意が目的ではない。

 

リスクコミュニケーションの現在―ポスト3.11のガバナンス (放送大学教材)

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