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発達期の障害臨床例1:自閉スペクトラム症(障害児・障害者心理学特論第7回)

ベテランの自閉症者?にとっては肯けるところが多かった。

 

自閉スペクトラム症。支援者として関わる。行動の意味や背景。支援の在り方。
自閉スペクトラム症の概念。関連の。自閉症。アスペルガー障害。広汎性発達障害。歴史的話。アメリカのカナーと。ウィング。アスペルガー。アスペルガー障害。対人的相互反応の障害。コミュニケーションの障害など。医学的な診断基準。ICDとDSM。主にDSMの基準を。現在は第5版。第4版のときには広汎性発達障害のカテゴリーのもとにあった。高機能自閉症。知的障害がない、という意味。自閉性障害。知能が高い場合も含む。アスペルガー障害も様々。明確に区別するのは難しい。スペクトラムという言葉が入るようになる。ウィングの3つの障害の内、想像力の障害など。
症状について。DSM5。言語面では言葉の遅れなど。反響言語。道具としての使い方が不適切。直接的でない表現でも言葉通りに受け取ってしまう。非言語コミュニケーション。共同注意。指しているものを見るなど。大人の指の方を。意図が分かっていない。習得できるよう意図的に。正の強化。報酬を与えると行動が増える。行動療法的アプローチは言葉が遅れている子供に有効。交互に見るなど。自閉スペクトラム症の人は、考えなくても出来ることが出来ないことが。何が出来ないで、習得に何が必要かを考える。感情理解。情緒的関係の欠落。感情の共有の難しさ、共感性の弱さ。何故上手くいかないか?何故上手く出来るかを考える。相手の気持がわかりやすい手がかりは?表情。感情理解の為には相手の表情に注目、表情や感情の関係を知る。定型発達の人は無意識で知っていても、分からないことも。背景や服などに視線を向けていて、顔に向けていない。表情がどの勘定に対応するかを学ぶ必要もある。絵カードや写真を使って特徴を学ぶ。眉毛の間にシワが、あまり良くない気持。
行動、活動の限定された反復的な。DSM5の診断基準。こだわり。柔軟性の無さ。感覚の異常。無関係ではない。ウィングの想像力の障害。イマジネーションの無さ。象徴。在るものを別のもので表すこと。ごっこ遊びが成立する前提。イマジネーションが充分に働かず変化を避ける。情動的で反復的な。おもちゃを一列にして遊ぶ。動かして遊ぶところを、一定のパターンを作って遊ぶ。当事者の手記が理解の助けに。自閉スペクトラム症のある人の手記の例。考え方や感じ方を。東田直樹。「自閉症のボクが飛び跳ねる理由」。ミニカーなどが並ぶのは愉快。ごっこ遊びの何処が面白いのか分からない。パズルなどが大好き。頭がスッキリする。一定のパターン自体に楽しみを。感覚の面で多くの刺激が入ってしまう。混沌とした感覚の世界。
感覚の問題。過敏と鈍感。感覚刺激に対する過敏と鈍感。DSM5に初めて入ったが、多くの人が経験。聴覚過敏。何故耳を?気になる感じがするが皆には分からない。自分の居る位置が分かるために。気になる音を聞いても自分が大丈夫だと思えることが大事。単に音が大きく聞こえるということではない。我慢して慣れなさい、という指導は不適切。苦痛は本人でないと分からない。同じように感じる訳でもない。ニキリンコ「自閉っ子、こういうふうにできてます」。音を全て平板に拾う。今こうやっていても2人の対話音や騒音を同時に受け止めてしまう。多くの音が同じように聞こえる。他の音に邪魔されないようにヘッドホンで?エアコンや建物の外の音。注意機能が上手く働かないことも。様々な刺激に晒されているが、選択的注意が出来る。注意を向けるべき刺激を効率的に処理できる。自分にとり必要のない刺激が入ってしまい疲れてしまうことも。話し声が紛れてしまうことがコミュニケーションを難しく。聴覚以外の感覚。藤家ひろ子。匂いについての過敏さ。プールの前の腰洗いが怖かった。消毒液の匂いが酷くて泣いた。私にとっては恐怖。嗅覚が強い。わがままに見えてしまう。漂白剤の原液に入るよう。問題なく出来ていることを強硬に避けてしまう、問題行動と見られる。当事者の手記で他の人と違うのは思っていなかったという表現は多い。支援者は自閉スペクトラム症の人の刺激に対する反応を見て、実際に尋ねたりしながら感覚世界の理解が必要。教室の掃除の机を運ぶ音。苦痛を感じるケースも少なくない。騒音から耳を守るためのイヤーマフ。純粋に音を聞こえにくくするための。ノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンを。緊急時の声が聞こえるようになっている。身体感覚について。スムーズに動けるのは身体の状態を脳がモニタリングしているから。深部感覚。よく分からなければ動かすことも出来ない。ぎこちなさや不器用さが併存していることも。身体感覚が上手く処理できていない、身体の一部が無くなっている。自然に出来ることも意識的にやらないと出来ない。身体感覚が上手く処理できないことから上手く出来るように。身体取り戻し用マニュアル。背中を作る。力を込める。2,3分は堪能する。下半身が在ることを思い出す。膝を負けて足の裏をつける。腕の確認。左右に視線を向けると腕が見える。蝶番の映像を見ながらユックリと。身体の状態を把握する為に触覚や視覚の情報を使ったりする。全ての人に効果的とは限らないが、容易ではないことの理解を。自閉スペクトラム症の人、感覚の問題、普通とは違うとは感じない。定型発達の人も同様。異なる感覚の人を理解するのは容易ではない。こだわり行動が問題になることがあるが、感覚の問題や想像力の問題が背景にある。背景の理解を。
併存症と二次障害。併存症。原因と結果ではない。二次障害。自閉スペクトラム症が在るために失敗して社会的な場面での不安が。第一水準、第2水準第3水準。環境との折り合いがつかなくて。周囲の人の理解が重要。医学的な診断ではない問題のケースも。不登校やいじめ、ゲーム依存。自閉スペクトラム症がある人でゲームが好きな人。依存性が強いので時間をコントロールする必要がある。
自閉スペクトラム症がある人への支援技法。トピック毎に支援の方法についても。ティーチプログラム。構造化がキー。どんな環境だったらやるべきことが分かりやすくなるか。幾つか工夫の例を。先の見通しが持てないと心配。今日の予定として話したいことを共有。答えが定まらないオープンクエスチョンではなく、クローズドクエスチョンに。理屈では分かっていても直感的に分かりづらいことも。しかし理解は不可欠。書籍を読んで考え方感じ方の理解を。

 

障害児・障害者心理学特論―福祉分野に関する理論と支援の展開 (放送大学大学院教材)

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