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社会福祉における自立と就労(社会福祉と法第13回)

就労できていない人の事情は極めて多様なので、押し付けにならないようコミュニケーションを取る必要があると思う。

 

ホームドア。10年に設立。20代が中心。大阪のNPO。奥貫妃文。自立とは?難しい。河川敷で生活。自分で耕したり空き缶を回収したり。近隣の住民との交流も。現在の生活では自立とも就労ともみなされない。生活保護の為には居住地を。アパートに移ると孤立化が進み引きこもり状態に。自立というものを狭くて定式的なものとして考えるのは無理がある。歴史。自立してその能力を発揮できるよう。50年。生活保護法の1条。自立を助長するのを目的。自立助長の解釈。議論が為される。身体的自立と経済的自立を前提とする。他人の力を借りないで。今も基本的には。公的や社会福祉制度を使用しない?自立概念の拡張。生活保護分野で。03年の委員会設立。保護基準のあり方などが検討される。05年から自立支援プログラムが。背景にあるのはすべての非保護者は何らかの課題を抱えているとみなされる。経済的自立、就労による自立。日常生活の自立、社会生活の自立。自立概念が3つに拡張したのをどのように評価する?一般に肯定的に。一方で生活全般に亘って干渉するという側面もある。自立の阻害要因は人にあるとみなされる結論に。プログラムを実行することで克服可能であると結論が。努力が足りないと一刀両断にみなされてしまうことも。不公正さが隠されるのに敏感に。実際には就労自立の事業が先行。傾斜することでどのような問題が生じるか。2つ。就労自立ができない人へのminus評価が高まる。個人化傾向が。その人個人に問題が在るという固定化に。3つの自立概念を設定したのは幅広い自立を認めるということだが、逆の作用にならないか。就労自立に傾斜することで劣悪な労働条件の就労を強いることに。中間的就労による問題も。公認することに。生活困窮者自立支援法。13年に。簡易なもの。生活困窮者。現に経済的に困窮する恐れのある者。厚労省による対象者のイメージ。200万円以下の。ニート。引きこもりなど。4つの事業。中間的就労。あくまで任意的。一次生活支援事業。7つの事業が設定。必須は2つのみ。中間的就労は社会福祉法人などの自主事業として。清掃、リサイクル、農作業などの軽易な。支援つき雇用形と非雇用型。非雇用型。労働法規の適用もされない。無権利状態に。違法状態に。悪質な事業者が入り込んで、労働市場全体の劣化に。モラルハザードが広まる。安上がりな労働者として貧困ビジネスに利用されないように。
ゲストの、大阪でNPO法人のホームドア。ホームレスの支援事業。10年に設立。20代が中心。事務局長の松本さん。卒業後もそのまま働き現在に。中学校1年生にあいりん地区にボランティアとして参加。釜ヶ崎。見識があったわけではない。ホームレス状態の人は怠けている?仕事をしたくない?決して自業自得でなったわけではく、社会構造の関係で出てきているということを。小学生の頃にいじめられていた。どうして自分が生きているのかを悩んでいた。少しずつ前向きに。恩返しが出来ないかと。外側から見るのと、そこにいる人と向き合って分かること。設立の経緯。主な活動とメンバー構成。電車のホームからの転落を防ぐホームドアとなれるように。暖かいホームへの入口。社会構造を変えることを。事務局は5人。ボランティアが200人。活動の柱。ホームレス状態への入口を封じるなど。あいりん地区のモーニング喫茶。別のNPOが昼休みにしていたが、それを午前中間借りして。当事者の人からニーズを聞き取る。口を揃えて、身体が動くから生活保護を受けたくないが、働き口がないという声が多い。出口づくりが必要。外側から見ているのではわからない。個人的悩みや苦しみ。背景を聞くことは意義がある。ホームドアという組織が持つ特色や独自性、ポリシー。当事者である人と一緒に活動する。おっちゃんおばちゃん。関西以外の人が聞くとビックリする?失礼というイメージが。関係性を築くために、支援者という枠を超えていく。活動のポリシーが呼び方にも。看板事業としてハブチャリ。ホームレス状態の人の自動車の特技を活かす。空き缶回収をする人にとり生活の足となる。1キロあたり150円。修理の費用は高いので必然的に得意になる。シェアサイクル。別の場所で返却できる。ホームレスに管理をしてもらう。19の拠点。計9つの事業はホームレスと一緒に考えた。些細な変化を大切に。自分を表現するのに苦手なことが多い。読み取るのが大切。街の環境整備にも一役買える。大阪を拠点に。特性は?15年1月のホームレス数は1600人。全国では6000人以上。釜ヶ崎があるので一番多いが、大阪駅から2キロ圏内で夜には100人以上居る。路上生活に近い人は数倍は居る。北区は関西の玄関口。やってきた人が全国から。温床になりつつある。大阪に行けばなんとかなるという幻想が。自立と就労。生活困窮者自立支援法が施行されて自立を支援する方向性が濃くなる。ホームレスにとっての自立とは?その人らしく生きられるのが自立の大前提。SOSを発信できることが自立。定職を見つけたりのハード面も必要だけど、履歴書の空白部分。孤独で路上に戻る人も。精神的安定がポイント。健康で文化的な生活を営むのに衣食住は前提条件。どのようにするのかは本人が決めること。居宅生活をすぐに進めることはしていない。生活保護制度を利用してマンションに移り孤独な状態に。日本社会全体に投げかけている問題が。ホームレスの人が考えている自立とは?支援者が考える自立とは?ホームレスも様々。一概にこうだと定義づけるのは無理。長引くほど乖離が大きくなる。何年も路上で生活していると当たり前になってしまう。生活水準の尺度が極端に低い人も。布団で寝るのが遠いと感じる人も。一朝一夕に結果は出せない。自立支援の試み。夜回りなどで知った相談者の人が。状況を事務局で聞き取り。公的支援の必要はあるか。窓口への同行。自分の力で前に進もうとする。稼働能力があれば仕事を紹介して就労の機会を提供する。宿泊代を払いながら貯金をするのは難しい。複合的な機能を持つ施設を。キッチンや昼寝が出来るなど。アンドハウス。望む生活の形を模索。安堵する場所や時間の確保は大変。危険と隣り合わせ。どんな仕事に就いているのか。多くの人は仕事をしている状態。全体の6割が仕事をしている。多くは廃品回種。過去は建築土木の日雇労働が圧倒的多数。ネットカフェ難民では短期雇用の繰り返し。大きく傾向が変わる。携帯電話を持てば日雇い雇用は沢山ある。経験を活かせると再出発も出来る。街の中でホームレスと思えない人でも、劣悪な環境で日々忍んでいる人もいる。生活困窮者自立支援法。自立支援の内容が就労へのシフトに。就労に重きをおくのは重要。お金を稼ぐだけでなく社会と接点を持つ面も。路上から働くことは大きな負担。居宅に移ってからのハウジングファースト。しかし居宅に映るのは難しい。活動での課題や壁。今後どのような将来の展望を。直面しているのはハウジングファーストの課題。働いて稼いだ分は宿泊代や飲食代に消えてしまう。アンドハウスの拡充とシェルターの設置を。個室にする必要がある。精神疾患を持つホームレスは6割以上。共同生活に抵抗感を持つ人も少なくない。行政を待っているわけにはいかない。待ったなしの状態で悠長なことは言えない。印象的なこと。対外的にSOSを呼べるのが自立。助けを求めずに何処までも自力で頑張ると狭く捉えがち。社会もその方向で押し付ける。自殺をする人が何件も。豊かな自立概念を社会が認めることが重要。色々な事業はおっちゃんと考える。トラブルがあったらおっちゃんと相談。働く機会を作るという意識は問題。事業の担い手として仲間として捉える。就労支援のあり方として大切なこと。

 

社会福祉と法 (放送大学教材)

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