デカルトの「方法序説」は今でも近世哲学の魁とされる書物である。その中に明証性の規則と言われるものがある。自分が明証的に真であると認めるものでなければ、どのようなことも真として受け入れない、そういう内容である。このような規則の他にも色々と規則を作り、それらの規則の通りに考えを進めて、デカルトはコギト・エルゴ・スム(我思う故に我あり)という到達点に至る。近代の自然科学はここから出発したものであるとされる。偉そうなことを書いているが、私自身は「方法序説」を通して読んだことはない。実は30年以上前に大学受験予備校の恩師から読むように勧められているけれど。ううみゅ。