昨年の春からのコロナ禍では組織のトップの考え方や行動、更にはリーダーシップが問われている。一種の戦争状態、と書くと大抵はオーバーな表現になる。しかし人命が多数奪われるという点を鑑みると、このコロナ禍も戦時体制の側面があると考えることが出来よう。コロナ禍に伴う組織のトップとして頻繁に国民に呼びかけていた1人に、日本医師会の中川俊男会長が居る。医師会のトップとして彼のメッセージが刺さる人間は少なくなかったであろう。そして彼自身も恍惚感を抱いていただろう。それだけなら良いのだけど、東京都での「まん延防止等重点措置」期間中の4月20日に、発起人としてある参議院議員の政治資金パーティーを行なっていたことが判明している。言行不一致の最たるものであろう。これで会長が辞任しないのだから、日本医師会に入っている医師も舐められたものである。