過去の日本社会では「受験地獄」が問題視されていた。受験を突破するには懸命に勉強をしなければならず、それが人格を歪めることに繋がる、と言う議論が公然と為されていた。ただ、例えば京都大学に入学した学生の中では性格が歪んでいる人間が多い、などの実証調査をしたとは聞かない。なので単なる印象論ではないか、とも言い得る。もちろん調査がされていないので、本当に性格が歪んだ人間の比率は多かったのかもしれない。しかし、結局は個人個人の問題に帰着する、そう考えた方が無難であろう。京都大学の現役学生に共通な因子があるとは、少なくとも私は感じなかった。まあ外からは同じ人種に見えるのだろうけど。
