グモ。専門用語で轢死体、のこと。それに遭遇した。
以前のblogに書いたように、10月19日、阪急の人身事故に巻き込まれた。少し待つと運行が再開されたので、電車に乗り最寄駅で降りた。降りる寸前に、ホームでふとブルーシートが目に止まった。高校生が「ヤバイんちゃうん」と口にする。下車してエスカレータを使って改札階へ降りても良かったのだけど、ふとブルーシートの方向へ足が向いた。好奇心があったことは否定しない。
一番前の車輌の乗車口に、ブルーシートをかけられたグモが横たわっていた。自殺をされたのだろうか？それとも不注意？良く分からないでいると、担架に乗せられた遺体が改札階へ降りていく。思わず私も後をついて降りていった。
遺体は改札階へ降りていった。気がつくと、荷物を下ろして両手を合わせて拝んでいる自分が居る。改札の外へ出ていった遺体は車に乗せられた。パトカーではない。警察署へ行くのだろうか？それとも葬祭場？
遺体を見ていて、明日は我が身かもしれないというのが正直な気持ち。実は最寄駅で通過する電車に飛び込みかけたことがある。反面、自分の死体をブルーシートに覆って欲しくないという気持ちもある。自分の気持ちが分からない。死ぬまで分からないかもしれない。
