F-nameのブログ

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犯罪。

法学部がある大学は色々あるが、殆どの学生は早い時期に刑法の総論という学問に取り組むことになる。その殆どは犯罪についての一般的な理論体系になる。他の法律の科目と異なる特徴は、やたらと理論的な問題に拘るということ。通説では犯罪は構成要件に該当し違法で有責なものであるとされるが、そのように書かれた条文は無く、全ては理論構築の際に定義される。理論を弄るのが面白いと感じる学生は少なくないが、他の法分野との落差は大きい。極論を吐けば、刑法総論しか面白くなかったと考える卒業生も居る始末である。最初に教えるのはどうかとも思うことも。