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骨太の方針2021と医療提供体制の雑感。

最近の朝はPC作業をしながらNHKラジオ第1を聞いている。TVのNEWSと違って画面に注意する必要がないので便利である。今日の朝6時40分からは慶應義塾大学経済学部教授の土居丈朗氏が出演された。実は出身高校の新聞部の後輩である。公共経済学が専門で、毎日新聞によると財務省のウォッチャーwatcherを永らく勤めているという話である。

例年6月に骨太の方針が閣議決定される。政府の経済政策や財政運営の基本的な考えをまとめたものである。ご存知の通り、昨春からのコロナ禍で財政支出をせざるを得ない状況である。反面で財政赤字も膨大である。以前は25年にプライマリーバランス(基礎的な財政収支)をプラスにする目標が掲げられていたが、20年11月の経済財政白書では記述がない。

後は医療提供体制も問題である。ベッド数が多いのにコロナ禍に対応できてない。機動的に運営出来ないかと土居氏は考えているらしい。しかし事は簡単ではない。そもそも医療を提供しなければならないのはCovid-19に限らない。他の疾病や事故への医療も提供しながらCovid-19に対応しなければならない。そしてCovid-19の対策にリソースresourcesが費やされると他の疾病の手術延期などの影響が出る。大阪国際がんセンターまでCovid-19の対応をしなければならないことになってしまった。

https://oici.jp/center/news/2313/

日本の保険医療では、患者が医療機関が選ぶことが出来るというフリーアクセスが前提になっている。なので公営ではなく民間の医療施設が多くなる。仮にフリーアクセスを無くして、1番目にかかりつけの家庭医が診察するというイギリスのような制度を導入すれば、病床に余裕が出来るかもしれない。しかし、そこまでの改革が出来るかどうかが問題である。