どういう訳なのか今季の阪神タイガースTigersはセ・リーグの優勝戦線の一翼を担っている。先に「どういう訳なのか」と書いたが、考えてみればセ・リーグは6球団しかない。そして何処かのチームは優勝するのだから首位を競うのは確率論的には稀なことではない筈である。ところが1985年の吉田阪神の優勝から2003年の星野阪神の優勝までの、俗に暗黒時代と呼ばれる頃のTigersはとにかくよく負けていた。優勝を争うのはごく稀で、挙句の果てには開幕戦に負けた段階で、来年への願望を滔々とファンは語る有様であった。あの名将の野村監督が率いた3年間でも最下位を脱出できず、誰が監督になっても無理だとかサントリーや佐川急便などに身売りすべきだとか各スポーツ新聞は論じる有様であった。なおTigersは2005年から優勝していないが、流石に暗黒時代とは言わない模様である。