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音の感覚と心理的要素(音を追究する第4回)

音楽は単純なものなら世界共通だと考えた方が良さそう。

 

佐藤仁美。大橋理枝。音の感覚と心理的要素。星薫。発達心理学。音楽は小さい頃からピアノを。大学ではエレクトーンも。テイク・ファイブを演奏。クラシックが中心。ジャズも。同じ音を聞いても人により感じ方が違う。心理学で出てくる。五感。それを司る部位。各感覚器官が。感覚モダリティ。異なった受容器を通して。モダリティとしては互いに関連がない。実際に音を聞いて色を感じたり。共感覚者も存在する。バイオリニスト。Bフラットは深緑を。どの弦でどの色を。感覚的経験は質的に異なる。19世紀に特殊神経エネルギーの説を。音波や光波。音波は耳にしか届かない。反対に光波を耳に当てても音を感じない。色聴。音を聞いて色を感じるのは心理学上妥当しない?波の話。人の感覚は見えているのかいないのかが分かりづらい。抽象芸術論。音楽と色を結びつけて。赤はチェロの音色を。緑色みたいな、茶色みたいな。チェロの色と混ざって。温かみを。例えば橙色。ヴィオラの音色を。何となく爽やかな暖色系を。水色と感じる。寒色系。色が薄い?3人居ても違っている。紫はオーボエなど。カンビンスキー。色のイメージが浮かばない。温かみを。人により随分と印象が違う。音楽家ではコルサコフなど。ラは緑など。音は色や情景などを。ハ長調は白。同じ共感覚者でも違う。特殊神経エネルギー説。共感覚者の話を聞いていると、感覚器官で感じる感覚だけではない。耳に感じる音とは別に。音を聞いて感じた気分やimageが色を見た時に感じるimageと似ていると、印象を通じて結びつく。結びついて考えてしまう。3人でさえ印象が違うので、固定的に考えるのはどうだろうか?音色や調性。imageや気分と結びつく。音楽となるともっと情動との結び付きが強い。悲しい出来事や嬉しい気分。自分なりの音楽が鳴り響く。しかし皆そう感じているかは調べてみないと分からない。実は心理学者も沢山調査している。アンケート調査のようなもの。音楽で情動が表現できると思いますか?ほぼ全員が表現できると。そのうちの76%は、音楽は常に情動を表現していると。多くの人達が音楽と感情の結びつきを。音楽家。イギリスイタリアスウェーデン。音楽家たちが感情の伝達を重視しているか?感情の伝達を重要視。83%はいつもそうしている。かなり普遍的。別の演奏家を対象とした調査。自分が行った演奏の中で一番良かった。自分の感情を相手に伝えられたものが。音楽と感情は密接だと信じている。自分の感情のメッセージは聞き手に伝わっていると信じている。聞く側としては自信がないけれど。音楽は特定の情動を表現できているか?心理学では実験をする。作曲者たちや演奏者達が伝える事ができているか。一緒に聞いた人が同じ感情を?バラバラなら伝わっていないが、多くが同じ感情なら結構伝わっていると判断して良い。作曲家の人がこういう表現で音楽を作った。それと同じ感情を聞き取ったか、一致を調べる。実に100以上の論文が。概していうと音楽の衝動表現は比較的良く受け取られている。音楽により感情が表現できるが、基本的な感情とより繊細な感情に分けて、基本的感情はかなりの精度で。悲しみや喜びや恐れなど8種類。もう少しニュアンスを込めてだとどうも怪しい。音楽の伝達は基本的なものに限定されている。音楽に熟達した、自分で演奏ができるなどの人が感情を聞き取りやすいかと言えばそんなことはなく、経験があまりなくても聞き取れる。年齢も関係ない。性別も。音楽が伝える基本的情動については聞き取る能力が。衝動の知覚については人類平等に。感じることが出来るから音楽は国境を超えると言える。音楽が感情を伝えられる程度。顔の表情は万国共通。声のトーンで伝えることも出来る。それと同程度に音楽は表現できる。根本的な感情なら伝達出来る。西洋のクラシックは東洋でも受け入れられる。逆はあまり無いのかもしれないけれど。別の原理が働いている?曲を聞いてどんな感情が?音楽を聞いて。非常に辛さや切なさを。悩んでいるというか暗い感じ。チャイコフスキー交響曲。悲壮。この曲は一番最後の交響曲。初演して9日後に亡くなっている。コレラで。エピソーとがくっついていて悩みなどがハッキリと伝わってくる。音楽表現として、遅かったり短調だったり低音だったり下降線を辿ったり、幾つかの要素で。緊迫して迫ってくる。大変だ。元気がいい感じから、単純にではなく否定的な元気の良さ。前向きではない嫌な。交響曲8番の第1楽章の。第一次世界大戦のレニングラードの独ソ戦で100万人の死者が。人間の愚かさに対する怒り。短調。不協和音。音が大きい。リズムが突然変化。スタッカートが。怒りそのものというかnegativeな。調が無いのがnegativeに。不安定な。平和に。和み系。ベートーベンの田園交響曲。田舎に着いた時の愉快な気分。ウキウキした喜びの気分が表現。曲全体が長調。協和音が沢山使われている。音の高さがそんなに大きくなく、中程度。上昇音階が。段々上に。軽いスタッカートが。音色自体が明るい。音楽は人の情動に敏感に働きかける表現を。感情の中の世界で共有できるものは正確に受け止められる。デリケートな感情までは表現できないけれど。PositiveやNegativeな部分までは同意出来るが、理由までは一致できないかも。音楽に国境は無い?世界中どこでもだけど、本当に国境はないのかというとそうでもない。長調と短調。長調は明るくてPositive。短調なNegativeと。しかしそう割り切れるのか?物悲しさを感じたり。音楽の中で情動を表現する場合、1つの要素だけでなく幾つもの要素を集めて感情の表現を。長調や短調という要素だけで決まるのではない。教えられてそう思っているだけかも。民謡は結構な数が短調で出来ている。サクラサクラを長調と短調で。ファゴット。木管楽器で一番低い音が。茶色の。感じが凄く違う。別の曲。調子っ外れに。悲しいから短調なのでなく。曲の中にウエットな情緒が。日本人が共通して。自然環境が共通している一種の情緒。スキーマ。法事に行った。間違っても楽しかった?などと表現はしない。背景を持った知識があるからこそ、一言だけで通じる。しかし外国の人の前で。まずは法事の説明をしなければならない。1つ1つ説明を。共通のスキーマが無いから。ある特定の集団だけが持つ。音楽の世界にもスキーマがある。日本古来の音楽には精通していないが、聞き慣れた日本の音楽。短調でありながらウエット。長調にすると間が抜けているようになる。民謡の中には短調でありながら嬉しい表現や明るい表現を。マイムマイム。短調だけど喜びを。ユダヤの民がシオニズム運動で戻ってきて。井戸から水が出て喜ばしい。けれど短調。嬉しいと思っていても短調。西洋音楽の教育では明確な区別を知っていてそういうものだと思っているが、地域性があるともう少し集団の持つウェットな感情の表現がある。それも教わるもの。サクラサクラなど。教わったものがスキーマとして共有。音楽と感情。

 

音を追究する (放送大学教材)

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