F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

研究に求められる倫理(ヘルスリサーチの方法論第12回)

生きていく上で倫理は必要不可欠。研究しない人間も勉強して体得しないと。

 

大北全俊。研究倫理。人が研究するに当たり求められる規範ルール。ヘルスリサーチはそのまま研究倫理。問を明確に。科学的方法を妥当的に。アンケート調査。回答率を上げるように。そのためには何をしても良い?受け持つ学生にアンケートを。名簿で誰が回答しなかったか分かるように。学生の立場で考える。ただ科学的に妥当かどうかだけでないルールが。研究倫理のルール。研究公正。誠実性。研究不正に。医学研究で臨床研究倫理。互いに関連するが議論の内容は異なる。
人を対象とする研究においての倫理。研究とは?ヘルスリサーチ。研究者のエマニエルら。目的は健康とヘルスケアについての一般的知識。必要不可欠な手段。搾取されるリスクに。薬の開発。開発途上の薬剤は安全性などが未知数なので、臨床研究が必要。認可されるか?副作用は発生しないか?不確かなリスクを負って社会的利益のために協力を。不当に不利益と成る搾取。医学系研究。根本的目的は搾取を最小限に。求められる倫理については問題のある研究の議論から。ガイドラインの策定。ニュルンベルク綱領。ナチスドイツ政権下での非人道的な実験の反省を。ホロコースト。医師らにより多くの人体実験が行われていた。戦争犯罪を裁くニュルンベルク裁判で判明。被験者の自発的同意は不可欠。その精神を受け継ぎ倫理規定を世界医師会が。ヘルシンキ宣言。状況の変化で数多くの改定が。日本を始めとして評価。日本医師会のホームページに。米国でも研究倫理の形成。研究が大きなスキャンダルに。梅毒の観察。対象とされたのは貧しいアフリカ系の。治療と偽って。梅毒の自然経過の観察を。32年から72年まで。研究であることを伝えて同意をするインフォームドコンセントが無かった。脆弱とされる人を対象としたことなどが問題に。公民権運動の時期でもあり大きな問題に。医学系研究の規制を迫られる。ベルモントレポート。現在でも倫理的ガイドラインとして。日本でも00年辺りから臨床研究のガイドラインが。14年に医学系指針が。医学系研究を広く対象とする。強制力と罰則を伴う臨床研究法。ガイドラインや法律も海外の議論の蓄積のもとに。倫理の歩みについて。
研究倫理の原則。8原則。研究参加者コミュニティとのパートナーシップ。所属するコミュニティとの。HIVの研究。感染症は世界的に脆弱とされる人に特に。調査研究しながら。社会的に差別の対象となりうる人に。何も理解していないと的外れに。有効な研究や対策に繋がるように。研究の社会的価値。価値は人により異なる。研究参加者に負担を。基本的に直接的利益は参加者が享受するとは限らない。社会的に価値を持つものだから。ソー・ホワット研究は研究倫理として正当化しづらい。科学的妥当性。方法が妥当でないと信憑性に乏しい。リスクのみだと正当化しがたい。公正な研究参加者の選択。リクルート。あくまで科学的な理由により。利便性ではなく。選択の点で問題に成る研究が多い。社会的に抑圧されている人を対象に。精神疾患の入院患者を対象にしたり。適切なインフォームドコンセントができない人を。不公平な状態。社会的弱者。脆弱性を持つ人につき。教員が学生を選択。学生も場合により脆弱性を。適切なリスクと評価。両者を適切に比較。利益衡量は医学でも。薬などの副作用。通常の医療は同じだが、研究の利益は社会一般。今後のヘルスケアの発展に資する。直接参加者にリスクを。利益は享受しない。独立した第三者によるレビュー。倫理検査。研究テーマが決まっても倫理的に妥当にする。思い入れがあるのは当然。価値付や利益衡量もバイアスがかかる。学位の取得は研究成果などの事情に影響。被験者保護の観点から矛盾した。広義の利益相反。偏りの是正には事前の第三者チェックが。研究倫理委員会などの。研究者自身だけでは担保されない。審査と承認により。倫理審査には原則として事後承認ではなく、事前承認が原則。またはその都度変化について承認を。手続が面倒?不可欠。研究遂行上のトラブルを防ぎ社会的にも評価される。インフォームドコンセントについて。研究を進める時系列順に並べている。参加者に説明し理解してもらい同意を。手続は医療現場に普及している。インフォームドコンセントには研究への同意だけでなく撤回なども含まれる。治療の誤解。呼びかけられているのは研究であり自分の治療ではない。ヘルスケアと同時に研究者である場合。医療従事者と思っていて、治療との誤解を。あくまで研究として判断できるように。本当の研究目的を説明すると研究が困難に。心理学や人間科学など。看護学などでも。真の研究目的を伏せる。原則からすれば倫理的に問題。ミルグラム実験。アイヒマン。第二次世界大戦、アイヒマンは裁判に。全世界に放映。ただ命令に従っただけど。凶悪な人物でなくごく普通の人物。上からの命令があれば残虐な行為を。その確認をミルグラムが。電流を流す。研究者に続けるよう言われ指示通りに電流を流し続ける。残虐な行為に加担する?研究結果。およそ半数以上の人が危険な電流を流す。議論の焦点は研究倫理の点で、嘘の研究目的で参加させたことが問題。しかし本当の目的の説明をしたら研究は成立しない。倫理的にはどうか?問題の多い研究とされるが、一切するべきではない?正当化されるための価値や必要性を検討。

 

ヘルスリサーチの方法論〔改訂版〕: 研究実践のための基本ガイド (放送大学大学院教材)

ヘルスリサーチの方法論〔改訂版〕: 研究実践のための基本ガイド (放送大学大学院教材)

  • 作者:井上 洋士
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本