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戦後東アジアの地域秩序(2)(東アジアの政治社会と国際関係第13回)

中国の問題は重要で有り続けるだろう。五胡十六国時代のように分裂することはないだろうし。

 

川島真。地域秩序。冷戦終結後も東アジアの安全保障の枠組みに大きな変化はなかった。55年体制の動揺など、国内の問題では変化が。韓国台湾などの民主化の展開。90年代以降の地域秩序。大戦後に形成された朝鮮半島などの境界線が維持されるのか変容するか。90年代以来、中国が台頭する。世界第二位の経済大国に。東アジアの国際秩序の形成に大きな役割を。中国が秩序を変える力を持ちつつ在る。日本アメリカが相対的に優位性を失う。90年代以降にASEANを中心にした地域協力。地域協力を進める、経済的などの実質的交流を基礎に。主権や領土などのASEANのように内政干渉を行わないような地域協力の関係を模索。ASEANは開かれたものとして日中韓とともにASEANプラススリー。東アジア共同体構想。アジア通貨危機は地域協力の重要性の認識。グローバリゼーションで経済は大きく成長。東アジアが世界経済の牽引者に。今後もASEANが協力の中心にあり続けられるか。90年代以降の東アジアの地域秩序。
ASEAN主導の地域秩序形成。80年代末からの冷戦の終結とソ連の解体。東ユーラシアは一定程度変わる。中国の台頭が。経済制裁の元で外交を。中央アジアに新しい国が。中国はいち早く承認。上海協力機構を。国境線の確立。中国ロシア、カザフスタンキリギスタンタジキスタンなど。92年に対東南アジア外交を積極的に。ASEAN10が作られるとASEANへの外交を。ベトナムの加盟、反共同盟の色彩を持つ組織から転換。圧倒的経済力の日本は東南アジアを市場としてもサプライチェーンの一部としても重視。90年代頭にかけてカンボジア和平への貢献、復興支援。東南アジアは言語文化宗教など多彩。タイを除いて植民地化された国々。宗主国も別々。冷戦などで東西両陣営の対立など80年代まで戦火が耐えなかった。戦禍が終わって初めて経済成長が。政治制度も多様。経済発展の度合いも一人あたりGDPも違う。このことを背景として幾つかの特徴。ASEANウェイ。地域協力で主導権を。閣僚や事務レベルも含めて会合に参加し顔を合わせることを重視。定期会合を通じて問題の拡大を回避。安全保障同盟を伴わない。内政不干渉。域内に領土問題を。国民国家を形成する国家にとり重要。決定に際し多数決ではなく全会一致制を原則。組織の決定を無視できるわけではない。EUとの違い。日中韓のみならずアメリカなどとパートナーシップを。ASEANプラスワン。ASEAN地域フォーラムを周辺にも開く。パートナー関係を。FTAなどの経済関係を構築。ASEANを運転手、ドライバーとして。東北アジア開発の枠組みの問題。ASEANと日中韓。EU首脳からの要請。ASEM。97年12月にASEANプラス3。東北アジアの地域協力の枠組に。ドルショックまでは円ドルは固定されていた。90年代なかば、ドルを対象にして固定化。ドルペッグの制度。次第にドルが強くなって、外国投資。レートが高すぎる。ヘッジファンドがタイなどの通貨の空売りを。外貨準備高が不足するので変動相場制へ移行せざるを得ず。97年7月、バーツの急激な下落。ルピアやウオンなど各国通貨にも影響。IMFの管理下に。アジア通貨危機。新興のアジア市場の弱点を。日本でも金融不安が。ロシアやブラジルの通貨危機にも波及。アジア市場の弱点を露呈したがアジア地域内での経済協力の必要性の認識に。アジア通貨基金構想。AMF。新宮沢構想と修正。98年12月の首脳会議に提出。ASEANプラススリー。99年3月。ASEANプラススリー首脳会議。多様な分野での協力の共同声明。00年には金融協力が討議。チェンマイ・イニシアティブ。東アジアでは多様な領域の協力枠組みが。FTAの締結。自由貿易地域。中国とのFTA。ASEANを中心にした協力、経済面で。自由貿易。領土や軍事面の問題をパイパスして。東アジアの協力枠組。EUのように主権を預けるのか、各国の市民がアイデンティティを持つようになるのか不透明。軍事安全保障の面で一定の協力するも、軍事境界線が。日中の競争関係も問題。国内状況に差が。ASEAN内部でも経済格差の問題。内政干渉を嫌う。
多元的。地域協力の枠組み。ASEANプラススリー。実質的な秩序形成。アメリカや台湾香港は含まれない。太平洋を含む12の国でAPECが。アジア太平洋に軸が。範囲を拡大。今世紀に入り、02年に共同体とするコミュニティ構想。小泉総理の提唱。様々な協力を含む5つの構造。東アジアサミットが05年に。日中韓の側でも3国の首脳会談が。外相会談などの他の多様化。ソウルに事務局が。歴史認識を巡る会合など。12年の竹島上陸。尖閣国有化で開かれないこともあるが。ASEANウェイは機能していない。2つの地域協力の枠組み。NATOのような枠組みは作られていない。経済面の機能的な。メンバーシップの問題。欧州の違い。軍事安全面の問題。域内の大国が対峙。共通要素を形成しづらい。枠組みの違い。日本が何処に属しているかも。今世紀に入り次第に新しい局面を。FTAを。WTOによる枠組みが限界を。環太平洋戦略的経済連携協定。TPP。RCEPとの違いは?FTAの集合体発展型。TPPの方が包括的で規範的、例外を認めづらい。ルール形成を重視。交渉でも大きなネックが。機能的に共鳴するのか反発するのか。ASEAN諸国も揃っていない。中国の台頭やTPPなどの変数がある。
中国という課題と東アジア。江沢民政権が外資を導入して世界の工場に。共産党の基盤を拡大。先富論。豊かになる順番に時間的前後があっても良い。格差問題や環境問題。新疆ウイグルの貧困など。陸路の国境問題。経済を重視する政策。00年から内陸部の発展を。西部大開発。雲南省。ラオスなどと隣接。貿易の拡大を。国境問題の解決で経済発展にも。周辺国との外交とリンク。胡錦濤政権。富の再配分を重視。都市と農村などの格差問題に配慮。六者協議の議長国に。アメリカとのテロ対策についての協力。南シナ海問題を適切に。和諧社会。02年からは南アジア行動宣言が。06年から経済発展のみではなく安全保障を重視。北京オリンピックや上海万博を成功させる。対外政策を強硬にしていく。中国はアメリカの凋落を予想して対外政策を。多くの懸案を抱えるように。単独で世界秩序を作ることは出来ない。多極化で強調しながら外交を。周辺国との外交。大国同士の強調に対し、主権安全保障を重視。周辺国に対し強硬。賃金の増大で経済発展に一定の限界が。世界の市場としての要素。必ずしも協調を重視する必要はない。周辺国は経済面を考慮して強硬に出来ない。韓国との貿易相手。馬英九。経済面で協力を。経済面での重要性や中国への世論の問題。アジアでの影響力の強化を。主導権を。アジア新安全保障観。アジア以外の国がアジアの安全保障の役割をすることを牽制する。中国自身がアジアの秩序を語りだす。秩序形成の主体として。東アジアの大国として国際公共財を。AIIBなど。国内の過剰投資と関わるが。海と陸のシルクロード構想。余剰生産力をインフラに活用。影響力の強化を。新しいガバナンスの形成。役割分担が充分に調整されていない。RCEP。ASEANのイニシアティブを尊重し続けるか。中国自身の提供する枠組みも。

 

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