F-nameのブログ

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「大本営発表」が生じたこと。

明日8月15日は日本に於いて終戦記念日である。天皇陛下が昭和20年8月15日にラジオを通して大日本帝国の降伏を国民に伝えたことが理由である(なお第二次世界大戦の終戦とする日は国により異なる)。この時節は新聞でもTVでも戦時の話題を取り上げるのが習わしになっている(勿論他の日でも取り上げられることがあるけど)。当時は「大本営発表」なる戦況の発表があった。当初はマトモに報じていた。ところが昭和17年4月18日の日本列島各地への米軍の攻撃では「撃墜9機」と報じたにもかかわらず、実際には1機も落とせなかった(後に乗組員を捕虜にしたことはあったが)。この時点で報道と現実の齟齬が生じている。そしてこの傾向はエスカレートescalateして、終戦まで続く。酷い場合だと、誤報が生じたのを分かっていても、他の部署に伝えないこともよくあることに。今更ながら戦時中の報道体制をどうするかは考えておくべきかもしれない。

 

この極端まで行き着いたのが、昭和19年の台湾沖航空戦である。過去にも書いた。

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