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アジアの産業化と社会転換:日本の開発経験の教訓(アジア産業論第14回)

ある意味で日本のフォロワーとしてのアジア諸国であるとは言えると思うけれど、悪いところまで真似てもらう必要はないのではとも感じる。

 

水野正己。農村の開発問題。アジアの産業化を社会全体の変化の中で。社会は農業中心から製造業や工業が中心の社会へ、サービス産業が中心の社会へ。農業が中心の社会から都市が中心へ。実的にも大きく変貌。社会変革。産業化。都市化。農業の商業化。アジアの人工と都市化。対応した農村の変化。農業の役割。アジアでは1世代や2世代で社会の変化が。人々の行動による。変化に適応する方策を。日本での農家の生活改善。企業のKAIZEN。アジアの産業化に適した産業戦略を。
アジアの人口と都市化。世界人口白書。73億人以上。アジア太平洋地域に38億。53%。15年に人口が一億人以上。12カ国。世界地図を。世界の何処にあるか。7カ国までがアジアに。コメなどの食糧生産で人口を養える。08年に都市の人口が農村の人口を上回る。人口の都市集中。この傾向が続くと30年に世界人口の60%に。農村人口は40%に。アジアの都市化。アジア全体の都市人口比率。50年には17%。00年には37.5%に。人口の6割は農村に。しかしながら15年には48.2%に。25年には54%と推定。アジアの中では東アジアで人口の都市集中度が8割以上に。南アジアにおいても人口の半数以上が都市に住む社会になる。逆転させるのは不可能。農村の過疎と都市の過密。97年のアジア経済危機。07年からの食料価格の高騰。アジアの農業への関心を。都市の人口の受け皿として農村が期待された。回復すると人口は都市に。拍車がかかる。都市に向かう動き。アジアの産業化の要因の1つ。
社会転換としての産業化や都市化に対する農村の変化。横軸は年、都市化が始まる直前。都市社会に移行。農村人口と都市人口のパーセンテージ。08年に世界全体として通過。ローマ字のSを。成長曲線。上側が農村比率。都市比率。人口が増加。都市化の段階。4つに。第1段階、農業社会、都市化前期、都市化後期、都市社会。それぞれの段階の特徴。都市化の第1段階。農業社会を。時給的食糧生産を。家族や世帯。食料確保の為にバランス関係が重要。モンスーンアジアで稲作が盛んに。家族労働力を活かした労働集約的な。稲作の改善。農村や農民の貧困問題。多産少子への人口増加。食糧増産運動が活発化。20世紀後半に克服。第2段階。農村は農業を発展させ、産業化を支える役割を。自給自足が基本。増産された食料が都市に。工場や住宅や学校や道路病院。都市的目的に転用。加工品などの輸出による外貨の獲得。工業製品の市場に。第3段階。食料消費は増えない。農業は新しい方向に。コメの消費量の減少。パンや麺類などの消費。小麦は殆ど生産されていない。食料貿易。入超に。コメ生産から野菜果物などの多様化に。所得増加を実現しなければ労働力を都会に吸収される。高齢者などが居住する社会に。女性労働力に依存。過疎化少子化高齢化が。日本の歩みが示している。第4段階。韓国や台湾。農業は都市社会の中で独自の機能を。ニーズに応えなければ。持続可能な農業生産、地域社会の維持を。食の安全安心を。困難で新しい発想技術を求められる課題が多い。産業化における農村と農業の役割。孤立して存在できない。都市社会と繋がりを。グローバリゼーションや情報技術の発展。孤立することは有り得ない。農業の役割が変わる。アジアの農業の役割。食糧の安全供給。量だけでなく。食の安全安心が厳しく問われる。地球的規模の不安定要因は気候変動。人口の大きさや都市人口の増加。アジアの農業の発展策も強化を。
アジアの産業化。社会経済現象。ヨーロッパの歴史の産業革命と産業の高度化に相当。産業革命、およそ7,8世代。日本の場合はおよそ3,4世代。アジアの産業化の場合は?1,2世代という短い。急激な変化に適応を。家族や企業といった社会集団が転換に適応する道筋が重要。社会転換を担う人の行動様式。日本の開発経験を振り返り教訓を。農家、農民の世帯。企業。日本の開発経験。第二次世界大戦後から高度経済成長期。方策として農家の生活改善。企業のカイゼン。開発途上の段階から経済開発を。開発とは計画的変化を進める。所得や生計の向上など。意識的に、開発計画。家計と経営の未分離、家族農業。大きな技術革新より生活改善が。小規模な農民に適する。日本の農家、生活改善。かまどの改善や栄養改善。女性の問題、費用を少なく。一連の問題解決の手順を踏む。農家生活の高度化。リスク回避的行動様式の家族農業においては常に簡単で実行可能で効果が実感できる改善型の。生活改善。個別的短期的なものと累積的な。一つ一つの課題の解決。小さな活動経験の積み重ね。累積的で長期的な。新しい農作物の導入。新しい問題を。その解決。良い経済効果を。農業の生産の向上と生活改善が結びつく。占領政策の一環。普及事業として。農業改良普及。考える農民を生み出す教育。普及方法の実践的改善。主体を形成する教育的活動。女性の人材育成に大きな役割。企業における役割。製造業の製品の品質は高い。戦後すぐは安かろう悪かろう。舶来品は高価格。品質向上は日本規格協会などの産業団体が。工業標準化法によりJISが整備。占領政策の下にアメリカ流の。全国的な産業教育運動。統計的品質管理。抜き取り検査。検査中心主義。検査で品質向上は実現しない。60年代になると品質は工程で作り込む。工程中心主義。設計段階から品質管理に。顧客優先。TQC。全社的品質管理。QCサークル。小集団活動。仕事の向上は人間の向上によるという考えにまで高められる。カイゼンが基盤に。その過程で実践するための多くの方法が普及する。5S。整理整頓清掃躾など。農家の生活改善と企業のKAIZEN、共通点が幾つも。日本の社会経済環境で独自の積み重ね。小さな問題解決を積み重ねる改善的な。全国的運動としての教育的な。抽出することにより一般の開発に。比較してみる。結果。開発援助のアプローチは不足状態を外部から。カイゼン型のアプローチは出来ることから始める。ないものを探す、あるものからの。両方のアプローチ。両方が適切に組み合わされると大きな相乗効果が。排除し合うものではない。Innovationや開発援助、KAIZENは双方とも不可欠。急激な変化とは対照的だが。外来の知識技術の導入などが相まって。生活改善やKAIZENが組み入れられたことが高度経済成長の下支えに。生活改善やKAIZENは思想と方法の実践の基本的なものに過ぎない。内容を示すものではない。OSであってアプリケーションソフトではない。日本語のカイゼン。後の方が良い状態に。英語では前向きの要素が乏しい。KAIZENの内容が正確に。単なる模倣ではなく。オリジナルの方策が求められる。

 

アジア産業論―経済の高度化と統合 (放送大学教材)

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