F-nameのブログ

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努力。

「努力義務」なるものが法律の中には定められていることがある。「〇〇するよう務めなければならない」等と条文の中に書かれている類のものである。義務であることに変わりはないのだが、義務を果たさなくても罰則や賠償などの法的な制裁を受けない。あくまで義務を負う者の任意の協力に委ねられる。なので実効性が無いと批判されることがある。しかしながら行政などの方向性を示す役割はしているとも言える。1985年に男女雇用機会均等法が制定された時、募集などの規制は努力義務とされたが、努力を果たすよう行政上の措置が取られたこともあり、女子の採用が促進されることになった。なお97年に禁止規定になっている。だから一概に努力義務であるから問題だという訳でもない。義務が全く無いよりはマシという解釈も出来る。まあ正直なところ女子にとっては納得しかねる話ではあるけど。私は90年代初頭に3回生から4回生になったのだが、大学の同級生の女子もかなり苦戦したのが実情であった。