F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

道徳教育における家庭・学校・地域社会の連携(道徳教育の方法第13回)

隣の町では各小中学校の学校だよりが全て掲示板にあるので興味深く読むことが出来る。出来れば自治体の掲示板にも掲げてもらえれば情報共有になるのではないかと思う。

 

堺正之。道徳教育における家庭・学校・地域社会の連携。家庭や地域の教育力の低下が問題行動の背景に。共通理解を深め協力体制を。具体的連携を。社会の変化と対応する為の制度的枠組み。道徳教育を巡る連携での主体性。自治体ぐるみで取り組む。福岡県芦屋町のケースを。
道徳教育に対する国民の意識と枠組み。義務教育に関する意識調査。05年に実施。対象となったのは全国の小中学生保護者教員教育長など。内容は多岐に渡る。結果は08年の中教審の審議にも。身に着けるべき力につき17項目につき必要かどうかを4点法で。大人は教科の基礎的学力が最も高い。結果からの解釈。既に日本の小中学校には良いこと悪いことを区別する力が教育内容に。学校に無い物ねだりをしているのではなく、様々に働きかけ評価している。視点の違い。学校の道徳教育が必ずしも目に見える形ではない。知識として知っていてもそれを上手く行動に結びつかない?調査結果では子供にはわからないことが多い。口に出して言うこととは違う。悩んだりする時に自身を持って判断する能力を身に着けたいと。多くの大人は家庭教育でするのが筋と。保護者の意見からは相反するものではないと。このような力をどのように育成するか。学校だけは限界が。その課題の大きさを捉えた上で連携することで糸口が。それぞれが独自の教育的役割がある。連携協力を探り学校が主体性を発揮する点を模索するのが現実的。
道徳教育における連携。58年の小学校教育指導要領にも。78年では家庭や地域社会との連携を。当時は日本社会の急激な変化により繋がりが希薄化。家庭の躾が困難になっても家庭だけでしなければならない矛盾。地域社会でも都市での非行問題が。多かれ少なかれ解体傾向に。個々の子供へのパーソナリティへの投影。身近な人間関係がより多く作用。現在でも家庭には独自の役割がある。内閣府の国民生活白書では家族から充足感を得たい人が多い一方で家庭の教育力が落ちていると認識。親自身の問題を。親の教育が先と零す先生。制度的枠組みは明確に。06年の教育基本法。親が第一義的責任。家庭教育の支援に国などは努めるべきと。相互に連携協力を。法がそのまま家庭には入らない。伝統的規範が希薄化して法への期待が。家庭は最もプライバシー的な問題。家庭は様々なので、学校を悪と決めつけたり無理難題を言ったり。教師を追い詰める原因に。モンスターペアレント。紙の中央に大きく十文字を。X軸とy軸。横軸に一致と不一致。学校に依存的か。独立と依存。4つの領域。右上。認識レベルでは学校の教育方針との一致。支配的。おせっかい。このことにかけては先生より慣れているからと。学校はこのタイプの保護者に助けられてきた。不一致と依存的。保護者会でこのような発言を。家で親の言うことを聞かなければ叩いてきたから、先生もそのとおりにして欲しいと。公教育機関としておまかせ。古き良き時代には。近年は違う。学校教育などの公的性格を脅かす。モンスターペアレント。最初から困らせようとしているわけではなく、入れ違いが生じて関係がこじれる。弁護士や医師やスクールカウンセラーなど専門家を入れてサポートチームが教育委員会に。学校評価の導入で出来ることと出来ないことを区別。理由を説明して家庭や地域社会で取り組むことに意義を。活動の結果の公表の重要性。保護者の大多数は右下。学校へ信頼を寄せてはいるが。第三者として遠ざけるのではなく支持者として。学校家庭地域が自立的に役割を自覚して一体となって子供の成長を図るのは重要な課題。学校自らが評価を公表して改善を。自主性自律性で教育の質を。特色ある学校づくりを。家庭地域との信頼関係を。道徳教育は相互関係を模索してきた。経験の蓄積がある。支援する行政の役割も大きい。
福岡県芦屋町の事例を。意欲的な教育改革を。信頼される学校像を。問題行動の少ない学校、開かれた学校などに絞り改革を。中心となった教育長にインタビュー。中学校の体育科の教員だった。その後福岡県教育委員会に。校長として戻る。北九州教育事務所に戻る。定年退職して教育長に。芦屋町の紹介。福岡県の北端。福岡市の隣。古い街。白砂青松の自然に恵まれた。1万5千人ほど。茶釜。平成7年から復元復興に。素晴らしい窯が出来ている。教育施設。3小学校1中学校。保育園が4箇所で幼稚園が2箇所。いずれも私立。教育長になったのは平成13年9月。これまでは?生徒指導の問題や学力差。信頼される学校として。子供を育てる。中身については学力を。問題行動を少なく、開かれた。芦屋の子供は芦屋で育てる。地域の人に意識を植え付ける。大きな理念方針。芦屋町では連携を意識してどのような取り組みを。平成14年の事業。小中学校全部で。3カ年。終わったところで県の教育委員会から規範意識の研究をまちぐるみで。保育園や幼稚園も。さわやかプロジェクト。たくましい体の育成など。根底にあるのは芦屋の子供は芦屋で育てるということ。更に町を上げての取り組みを。学力をつけるための連携。土曜学びあい教室。学校週5日の完全実施で受け皿づくりを。毎週土曜日3つの公民館に。近隣の大学生や地域の方々や学校の先生がボランティアで。現在も継続している。学校サポーター。おじいちゃんおばあちゃんが。良さカード。月目標。挨拶日本一。子供の良さを大人が見つけて教育委員会にカードで。コンビニなど色んな所に。四半期ごとの月目標。第1四半期。挨拶が目玉。それぞれ目標を。何時でも7か条。大人も子供も守る。ルール・マナーを守る。挨拶日本一。大人も。特別支援教育や体力も。小中合同音楽祭。化学フェスタなど。芦屋には窯があり茶室がある。小学校3年生から年に1度お茶の体験を。茶室に上がって作法を身に着けて。教育井戸端会議。地域の人も誰でも。言いたい放題聴きたい放題。この中から脱携帯宣言。携帯の使い方で止めた方が良いと。多くの取り組みをしている。連携を生かした取り組みでどのような効果が?町民の皆様の意識改革が出来ている。心の教育。挨拶が上手く出来るようになったと誰でも。学力もそこそこ上がる。町民の皆様の意思として。町長や議長の演説にも。問題行動は殆どない。スマホもLINEなどがあるが、大きな事件にはなっていない。タバコを吸ったり万引したりするが、早期に対応が出来ている。学校だけでなく。芦屋小学校が道徳の研究を。地道な授業が子供を育てる。情報に対するルール・マナーを。街を上げて子供を育てる。町民の名物。誇りに。ある意味自慢に思ってくれているのが相乗効果になっている。学校家庭地域の連携で大事なこと。地域とともにある学校を。子どもたちの姿を見て一生懸命頑張っている。義務教育を出ると4人5人が途中で退学するのが実態。学力がついていかない。卒業することが目的ではなく、成人するまで責任を持とうする意識を。小中一環なのでどういう力をつければ良いか、本当の育て方に。取り組んでいる課題。
学生とともに芦屋町の小中学校を。動向を知るための定点観測。幾つかの示唆を。家庭地域との連携は縦横の広がりを。学校種を越えた連携。幼児教育段階での意義を踏まえて。街を上げての取り組み。様々なケースが考えられるが。学校間の連携で地域の意識が。環境教育。〇〇川流域会議。指導の目当てにおける。共通の月目標。PTAが努力目標を。各家庭では達成を目指すことで家庭教育を見直す。子供の安心感と意欲を引き出す。大人が見つけ出そうと。見守られているという安心感を。ティーチャー。生き方のモデル。実態をよく知っていて課題を。子どもたちに励ましを。情報の発信は重要。方針や全体計画などを保護者や地域社会に。家庭の協力の必要性を埋め込む。08年の教育指導要領。家庭や地域社会との共通理解を。各地の小中学校では定期的に公開授業を。道徳の時間を。市区町村の教育委員会や各学校のホームページを。授業観察の視点が。地域の住民として学校教育を理解し協力する姿勢で。先生や子供に敬意を。今後は家庭と協力して行う教科も必要。家庭の支援可能性も膨らむ。地域の課題として意識を。地域の社会的基盤も確かなものになる。

 

道徳教育の方法 (放送大学教材)

道徳教育の方法 (放送大学教材)

  • 作者:堺 正之
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2015/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

道徳教育の可能性―徳は教えられるか (教育的思考の作法)

道徳教育の可能性―徳は教えられるか (教育的思考の作法)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 福村出版
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本