F-nameのブログ

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総理の意思決定についての雑感。

日本に住んでいる人間は既に皆が知っているであろうが、菅総理大臣が自民党の総裁選に出馬しないことで総理も辞任することになった(今の政界では自民党総裁が必然的に総理大臣になるから)。色々とマスコミでは論じられているが、結局は八方塞がりになったから辞任する決断をされたのだろう(というのは昨日のentryでも書いた)。1年前に総理に就任したときから今に至るまで自身も話していたことだが、最優先事項というのは新型コロナウイルスの感染拡大の防止である(まあ他の人間が総理になっても同じことだろうが)。五輪やGOTO事業や携帯料金の値下げなど、菅総理が成し遂げたことは様々ある。だから悉く批判するのは止めておくべきかもしれない。しかしそれらは優先順位は、感染拡大防止より下の事項の筈である。それで現状はどうか。9月1日に感染者は全国で累計150万人に到達した。それで8月の感染者は約55万人である。端的に言って感染が抑止されるどころかかえって拡大している有様である。まあ感染者が多くなっても重症化した人間が少なければ良いのだがそうなってはいない。自宅待機している感染者が亡くなる事例が多発している。そして医療体制は逼迫している。どう考えても失敗と呼ぶしかどうしようもない。

結局は菅総理は職を辞すしかどうしようもなかったと思われる。辞めるよう説得した人間も居たと思われる。まあ自民党にとり辞任の意思決定は良かったと考えられる。ぶっちゃけ後継の人間は現総理と違うことを主張すれば良いのだから、その点では楽である。恐らく今回の辞任で損をするのは自公政権での野党であると考えられる。というか無責任だという主張が野党には多いが、言うだけなら言えるよね、というのが率直な感想である。