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グローバリゼーションが経済法に及ぼす影響(グローバル化と私たちの社会第9回)

独禁法の歴史は学び直さなければと思う。

 

法律や経済法にどのような影響を?法律学というのは?グローバリゼーションをどう捉える?経済法との関連では?第2次世界大戦から70年。日本の経済社会での変容。政府と市場の関係の変化。5つの時代区分の特色。成熟した経済社会であることはどのような意味を持つか?
法律学とグローバリゼーションと経済法。様々な法現象を研究の対象とする。法律には色々ある。様々な研究分野や研究方法。裁判という制度の中で裁判官が判断をする、判例。法規範の解釈。条文の言葉の意味を確定させる。何故法解釈が必要?社会情勢は流動的に変化。反面法律の言葉は固定されている。時間の経過につれて社会情勢と言葉の意味、適用の問題。どこまで弾力化して妥当な結論を導き出すか。しかし法解釈が自由に出来るのではなくて限界がある。言葉の枠は限界というものがある。既存の言葉では説明がつかない。全く新しい社会情勢については新たに法律も作らなければならない。立法論の必要。法律学のレゾンデートル。65年岩波講座「現代法」。憲法が変わって価値観が一変、そこから20年。流動してきた。戦前の法律学とどう違うのか。97年。岩波「現代の法」。違いは?世界と法の関係。国際化、で整理。国際社会の影響。主権回復から日本化。戦前の要素が復活。民主主義を守る。現代法の時代は国際問題と国内問題が絡み合う。異なる秩序ではない。貿易自由化、貿易黒字。日本は特殊な国?否定する努力。企業の世界進出。在日外国人。経済法。独占禁止法。個別の産業を規制。80年代くらいまでは資本主義対社会主義、自由経済や計画経済。その枠組が崩れている。どこの国でも市場と計画を組み合わせている。最適解を求めて。
日本社会の変容。法制度の側面から。占領期。戦後民主化。財閥解体。大企業の分割。独占禁止法の制定。独立した中小事業者の競争を理想とする。日本経済の弱体化を企図。最期の砦、に変化。外貨割当で輸出規制。理念としては資本主義。ただ非常に強い統制。52年から79年。特需景気。デフレが解消。経済復興。独禁法の理念が後退。良いカルテルと悪いカルテルを使い分ける。適応除外の制度。市場機能の回復。景気後退に対して競争を緩和。53年の改定。独禁法の全面緩和。高度成長でカルテルの全盛期。独禁法の冬の時代。政府の主導性。64年に為替自由化、資本自由化が始まる。大型合併や産業の振興の為の法律。産業政策。安定成長と黒字成長。80年代から。日本経済の国際化。金融市場の成長。企業が巨大化して寡占化。オイルショック。政府の主導制は弱まるが、直接統制的な法制度も。狂乱物価。抑制の手段。国民は大企業の行動に批判的。独禁法の強化。課徴金の制度など。貿易黒字。第2位の経済大国。09年まで。小さな政府。貿易黒字の増大で世界的批判。日米構造協議。産業政策批判。自由経済が上手く機能していない?行政指導の廃止、規制緩和。行政改革。財政赤字の解消に。各種適応除外規定の廃止。独禁法と事業法が併存。官庁と公取の二重。09年から今日。09年に政権交代。官僚支配の打破と政治主導。政治家主導になりがちで混乱。経済の国際化。内国の外国化。外国の内国化。あらゆる国と日本経済が関連。国際競争の激化で政府と企業の一体化。各国の首脳が自国のセールスマン化。
グローバル化が経済法に及ぼす影響。独禁法の制定。グローバル化の強制。様々な分野の強制的な行政カルテルから変化。アメリカの、カルテルは悪だ、という価値観。自由な競争が全て。パックス・アメリカーナ。ヨーロッパは小さい国際市場。アメリカはフロンティアが存在し続けた。アメリカより厳しい独禁法、経済憲法。主権回復の前後から適応除外の法律、行政指導。53年の改正で例外規定が復活。公取と通産省が対立。産業政策。法の継受。独禁法の日本化。それぞれの時代に係る規制強化と緩和の繰り返しの歴史。自由競争が大事だというのはどの国にも共通。しかしコントロールは問題。日本は徹底した自由競争というのは支持されていない。ダイナミックな革新が社会に。革新に次ぐ革新。社会を安定させない。ある種の不安定な状況を作るというコスト。自由主義。権力、政府。社会的富が増大しなければ税も課すことができないが、反面相対的な安定を求める、選挙に勝てない。自由か安定か。社会全体の傾向では、徹底した自由よりも相対的な安定を求める。積極的な政府の監視を望む。牧畜文化と稲作文化。自分のものは自分で守るという文化。水のコントロールが前提。大規模な灌漑。田植えや稲刈を集団で。非常に集団的な社会。独禁法は公正な競争を。公正かどうかの判断は権力が。何が社会にとり望ましいか。
グローバリゼーションの理想の貫徹。自由主義への移行国が増大。中国や東欧諸国。相互依存の増大。政府と市場の関係。様々な価値の多様性を尊重する反面、経済競争に如何に打ち勝つか。企業の力をどのように活用するか。産業政策。自由と安定のバランスは?

 

グローバル化と私たちの社会 (放送大学教材)

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