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マネジメント社会の発達 -産業社会の第1段階「産業」(2)-(経済社会を考える第10回)

産業社会の初期の特徴を把握することは、今の経済社会を理解する前提になりそう。

 

産業社会が何故生じたか。生産活動の産業。技術革新。規模の経済。第1段階の特徴の。労働とマネジメントについて。生産規模の拡大。人々の労働や組織に。組織面が大変重要。産業社会の第1段階特有のあり方。労働の組織化。マネジメント。3つに分けて。勤労意欲と産業精神。何故働くのか、何故働くことが当たり前になる社会が成り立ったのか。マネジメントというのが何故産業社会で必要とされたか。マネジメントは産業社会の中心に。何故ヒエラルキー組織が必要なのか。階段状に人の上下関係が。労働の特徴。第1段階でマネジメントが重視。労働のあり方についての変化は?工場や事業所という人が集まる場に。労働力が大規模な組織に。マネジメントの必要。近代の特徴。集団化して大規模な組織に。近代社会のそれ以前とそれ以後の労働のあり方が。機械生産。道具や機械を使った。技術社会を適切に制御するための労働のあり方。産業精神のあり方が重要視。中心になるのが特化という概念。得意なことをする。効率的な生産が可能になる。産業の側にもたらされる。得意とする分野に特化。根本的な考え方。分業という言葉。アダム・スミス。専門的労働が何故有効になるのか。産業社会の特徴に。分業で生産性が何故高まるか。単に労働を変えるだけで生産性は何故高まるか。労働の分割。社会の中で仕事が分かれる。専門的工程が特化して。生産性が上がる。アダム・スミス。「国富論」の最初。ピンという釘を例にとる。工場を描写。全ての工程を1人でしても何も出来なかった。10人で4万8千のピンを生産。労働生産性が4800倍に。労働を分割して得意なことに貼り付けて、それを合わせた結果生産性が増大する。得意な人に任せれば生産性が上がる。同じことに携わることで技能が向上する。労働の生産性が高まる。労働というのは分割化されるだけでは生産性が上がらない。如何に結合させるかが問題になる。社会の中の産業間にも。第1段階の重要な意味。一人ひとりの労働者は真面目に働くことが前提。何故自ら労働したいと思うのか。労働は苦痛?なるべく働きたくないと思うのでは?近代になって産業精神と呼ばれる労働の意識が刷り込まれた。勤勉に働くということが当たり前になった社会に。産業という言葉。Industry。形容詞にIndustrial。産業という言葉は勤勉さが含まれる。マックス・ウェーバー。組織化される為には資本主義の精神という産業精神が。人間には非常に怠惰な面が。働こうという気になったのは?ベンジャミン・フランクリン。時は金なり。時間というものを無駄にせずに働こう。経済的な利益を最大限に追及。経済合理性の態度が企業家だけでなく労働者一般に。プロテスタンティズム。職業上の変化。天職、という言葉。人々の生活の中で出てきた。職業の遂行は神からの使命。働くことを良しとし楽しむことを禁欲する。富の蓄積を。合理的な。プロテスタンティズム。色々な批判も。日本はキリスト教が無かったのに、何故江戸時代に勤労意欲の定着が?儒教の存在。働くということは近代から浸透していく。産業精神の典型例。18世紀のイギリスの製鉄業。ブルジョアという形で引退するのではなく、稼いだお金を再び投資して産業社会に参加。
マネジメントは何故産業社会に必要とされるのか。組織が中心。マネジメントが。一言で言うと労働力の管理。専門性が社会に求められる。専門に特化して生産性を高める。そのためにマネジメントが必要。ラテン語の手、という意味。何かを作り出す。目的を遂行する為に積極的に手段を割り当てる。機能的価値を重視した道具主義の傾向。人為的である。他者を操作する点で人工的である。自然の中で動物が自発的に育つというのとは異なる。社会科学では市場システム。オーガニズム。有機体。これに対して労働を組織化するマネジメント。組織体。事業者が意図的に。目的の為に労働者を割り当てて資本を準備して。マネジメントは事業を完成させる努力の総体。何故マネジメントは必要か。マネジメントは複数の人々、大規模な集団への作用を。企業であったり政府であったり大規模な集団。役割ごとに専門分化。自分勝手ではなく。個人の内部ではなく他者の存在が前提となる集団。他者による人為的操作が必要。マネジメントの必要性。大規模化した組織がリード。組織が大きくなればなるほどマネジメントが重要。規模の経済を目指す。設備面だけでなく人間のマネジメントが必要。どのようにすれば他者を操作し思いのままに動かせるか。他者を動かす仕組みが必要。人間が第三者の意図の為に動くということ。マネジメントは管理する側と管理される側の双方の観点が必要。意図に従わせる。他者の命令を受け入れる。支配という言葉。服従。依然として近代にも存在。しかし近代社会には似合わない?市民革命を通じて否定されてきた考え。疑問なのは当然。上下関係が何故近代社会にも残ったか。階層性の関係。ヒエラルキー。上に立つ人と従う人。確かに近代社会では中性的な封建的な支配と服従は否定された。今日の企業では支配関係で動いている訳ではない。現代においてはフラットな、平等意識の高い組織が。野球チームのような。フラットな組織であっても上下関係が完全に無くなる訳ではない。監督や選手。支配する人とされる人。部長課長係長。マネージャー。マネジメントのヒエラルキーが近代社会にも何故必要か。上下関係の必要性。マックス・ウェーバー。「社会と経済」。支配という概念。封建制の残り滓?現代社会においても支配概念が重要なことを示す。何故近代社会にも上下関係を存在するか?基本原理。支配関係を3つに。伝統的支配。王様と臣下。親子。家父長制。カリスマ的支配。超人。キリストであったりブッダであったり人間を超える。帰依をする。宗教的な関係で起こる。近代で重要なのは、合法的支配。法律にのっとった支配。絶対的な人格を奪うような支配は否定される。民主的な関係が成立。封建制やカリスマ性は排除される。近代社会でもルールにより上下関係を律する。特に官僚制の中で。官僚制のあり方。権力による支配。ヒエラルキーという上下関係は何故存在し得たか。官僚制というものが理由。近代官僚制。市場取引と比較。市場取引では完結すれば解消される。官僚制では繰り返し行為が起こり組織が永続する。近代官僚制というものは精密機械のようなもの。今日組織のあり方のイメージとしてモダンタイムス。人間が歯車の一部として。組織では精密機械のように正確に噛み合って動く。それが組織。ウェーバーの理論的な考え。管理という考え方はかなり古い時代から。上下関係に限ってみてもローマの傭兵組織。イギリスの石炭産業で職長という地位が。現代の中のマネジメント。有名なのはアメリカのフレデリック・テイラー。07年の「科学的管理法」。仕事量は測ることが出来ると示す。アメリカの製鉄所。作業の合理化のEpisode。作業を計測。無駄な行動を減らす提案。ストップウォッチ。作業の時間を測ることで人間の管理。それに留まらず機械と化した人間の管理。歯車の一部の人間をどう効率的に動かすか。標準的動作。人々をそれに合わせるのがマネジメント。人間機械を効率的に。マネジメントの対象は反復する労働を。しかし労働者の意識すら変化させる。フォード自動車がT型フォードを。大変効率が良い作り方。流れ作業の生産過程。テーラー主義とフォード主義。管理の考え方の中で定着。非人間的なもので反対も。テーラー主義に合わない労働者は沢山いた。標準の時間を守らずに。標準的な基準は管理される側には望ましくない。常にギャップが。作業条件については高い賃金で解決しようとした。しかし深刻な労務紛争が。科学的管理法が近代合理主義の。人間を操作する原型。実際には労働者の反発を受ける。
産業社会の第1段階。労働と組織。マネジメント。労働意欲と産業精神の成立。ウェーバーの世俗的な禁欲。宗教精神が近代になって産業というものにすり替えられる。何故働くのかの説明をつけるために。近代社会のあり方の根本には大きかった。他者を操作する大規模な組織が必要。マネジメントが。ヒエラルキーという上下関係。効率というものを重視するテーラー主義。管理思想が産業社会の第1段階の特徴に。しかし徐々に批判される。組織にもコミュニケーションが必要。バーナード。支配される側の意欲が重視されることが求められる。

 

経済社会を考える―消費・産業の様式(モード)とアンサンブル (放送大学教材)

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