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実証主義。

実証主義とは今風に言うとエビデンスを根拠にして理論などを組み立てるということである。この実証主義を法律学に持ち込んだのが法実証主義と呼ばれる考え方である。要は社会的事実たる法律の条文を基盤にして法解釈学を組み立てるという意味になるだろうか。そう述べると当たり前の話のように受け取られる。ところが、法実証主義という術語jargonは、法解釈学を生業にしている人間からは忌避される傾向が強かった(私が大学生の頃の傾向だけど今も同様かも)。条文を変えれば何でも主張できるのでナチスに悪用され第2次世界大戦に至ってしまったというのが主な理由のようである。しかし印象論ではないかという感想も持ってしまう。