F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

熱情。

大東亜戦争(あくまで大日本帝国側がそう呼称していたのでこの名称を用いる)での、1945年7月に出されたポツダム宣言の受諾の際に、鈴木貫太郎総理と阿南惟幾陸軍大臣は激論を交わした。そもそも日本軍は交戦の継続を主張していて、鈴木総理はこれ以上は戦えないと考えていた。2発の原子爆弾が落とされソ連から攻め込まれ、最終的には天皇の決断で受諾が決定された。その後に阿南陸相が自らの強硬な意見を述べたのを鈴木総理に陳謝した時に「皆国を思うの熱情から出たものです。」と総理は陸相に伝えたとされている。恐らく日本史上で最も切迫した意思決定過程であったと思われる。仮に逆になれば100万単位で死者は増加したであろうから。