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実地研究のあり方 (国文学研究法第12回)

小説を書く際の事前研究としてのそれに限らず、現地探訪それ自体が文学に成り得るというのは迂闊にも気が付かなかった。「奥の細道」などの紀行文学があるから当然だけれども。自宅近くに行く時にも実地研究は有り得るという島内裕子師のお話には元気づけられる。

 

実地研究。歌枕。領域。学術用語の意義意味内容ははとても大事。論旨がハッキリする。現地探訪。俳諧と。とても領域が広い。現地探訪の文学。紀行文学。行為そのものが文学とどうかかわるか?
真実味Reality。何処の国にあるのかは知らなくとも良い。名著の名前だけ知っていれば良い?心で詠むべき。自分で見たいという思いもあるので、現地を訪れることも。現地探訪。藤原実方。松尾芭蕉。奥の細道。先達を追体験。現地探訪が意識的になる。知的探究心と文学精神。紀行文学。西行。故事を。道祖神の怒りに触れる。徒然草第137段。歌枕を実地に訪ねる。今生きる自分を。現地の人達と触れ合うことも。笈の小文。
芭蕉以後の江戸時代の俳諧。文学的環境、非日常への通路。兼好の意識は現代を先取り。小旅行やちょっとした外出が感動の源に。大島蓼太。俳諧撰集、俳句のアンソロジーanthology。草庵。詞書。
近代文学。吟行。高浜虚子。与謝野鉄幹晶子。文学精神。空間的関係性だけでなく、時間的にも。野田宇太郎。文学散歩。文学研究のスタイルstyleを新しく作る。生きた文学地図を作り出す。新東京文学散歩。一期一会。森鴎外。幸田露伴の五重塔。必ずしも最短ルートではない。近代文学の道筋。新しい文学研究の発見。
吉田健一。或る田舎町の魅力。児玉訪問。54年8月号。初出を読んでみるのも必要。再読状況を丹念に分析する、現代にどれほど受け入れられているかのバロメーターに。問題意識。現地を歩くことや現地の資料が肝要。文学風土。
実地研究は現地に行く前にできる限りの事前研究をすることが大事。

 

 

国文学研究法 (放送大学大学院教材)

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