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非行臨床と家族(臨床家族社会学第5回)

様々なアプローチがあるのだなあと感じる。

 

非行臨床。非行少年に対するもの、非行少年の家族、被害者に対するもの。住む地域社会に対するもの。公的な専門機関による家族への働きかけ。20歳未満の男女。少年非行。刑事処方上の手続きたる少年法。非行少年を扱う。14歳以上。原則として検挙され家庭裁判所に書類だけが送られる。家裁の審判。保護処分。保護観察処分や少年院送致。家裁は非公開。触法少年。14歳未満。児童福祉法の措置が優先される。警察に補導され、児童相談所などに送られる。入所措置も。家裁へ送致されることも。虞犯少年。少年非行の動向。窃盗強盗障害殺人といった刑法犯。人口比。51年をピークとする第一の波。64年をピークとする第二の波。83年をピークとする第三の波。95年までは減少傾向。04年から毎年減少し続けている。人口比も半分に。少年人口が少なくなっている影響が。反社会的行動たる非行は病的な社会問題ではなくなっている?発達障害の少年による行為。少年非行の質の変化には注意が必要。不登校や引きこもり、両方の問題を抱える少年が多くなっている。家庭内暴力の動向。警察が認知把握した統計。83年にピーク。減少ないし横ばいを続けていたが、95年からは増加傾向に。00年に急増、それ以降は1000件を超える。家庭という保護領域での甘え。権威への反発。養育した子供が同じような事件を。世代間連鎖。25年間で世代代わり。若い年代での出産が特徴的。中学生の割合が多い。5割弱。母親が過半数。しつけ等親の態度に反発。学校への不適応。家族への葛藤状態。子供の問題行動に対処する親の行為が悪循環になるのが典型。
少年非行と家族の関わり。非行の原因としての家族。親の欠損や家族の貧困。永山則夫連続射殺事件。学校への不適応。怠学。非行からの立ち直りの手立てとしての家族。非行原因を究明するより重要。社会的絆理論。ハーシュ。愛着、巻き込み、規範観念。投資。情緒的な繋がり、愛着。これこそが重要。親との繋がりが大事。心理的な側面を重視。愛着を強化。親と将来のことを話し合うかなど、コミュニケーションを。非行少年は必ず家族に迷惑をかける、と思っている。原因を突き止めたとしても、取り除くことは出来ない。立ち直りの道筋とは違う。家族への社会支援、機能するような取り組みが必要。家族支援。保護者への関与。法的な裏付けが明確でなかった。00年に親への訓戒など。あくまで任意。強制力を伴わない。非協力的な親には手立てがない。親面接。児童福祉司を中心とした。多様な取り組み。
少年非行に対する。臨床家族社会学に寄与。家族療法。理論的基盤を提供するのが家族システム論。システムの構造。家族システムは個人システムと同じように、オープンシステム。子供のパーソナリティという個人に限定されているのではなく、家族システムや学校システムだけでもない。より広いコンテクストに。多角的に考える。生物学的心理学的社会学的に。家族の葛藤が大きくても、家族システムを変えるのは現実的ではない。人との出会い。教師や友達や恋人、出会いの機会を保証するための時間稼ぎを。レジリエンス。構築主義的アプローチ。構成主義。家族など周囲の人の認識や意味付け行為により構築される。問題そのものではなく、問題と認識する視点に焦点を合わせる。ナラティブ、語りセラピー。社会構成主義の臨床的実践。息子を責め親としての自分を責める。親としての無力感。学校にも家庭にも行き場を無くす息子。学校は親を責めるだけ。雨上がりの会。避難もアドバイスもせず、耳を傾け泣いてくれた。安心して自分をさらけ出せ、居場所になる。こうあるべきが沢山あることに気づく。辛さは自分自身の問題。価値観を広げ自分らしく生きることを教えてくれた。迷いながら居場所を見つけ成長していく。親子関係も良好になる。
生活場面での程よい理不尽。葛藤を抱え理不尽なこと。自ずから成長としてあること。家の手伝いを。食事の後片付け等。家族での居場所感。人間葛藤の中で自分の思い通りにならないことを体験するのは重要なこと。回避し時間稼ぎに繋げること。隠蔽したり排除したりするのではなく、がたがたした体験を持つこと。非行少年のソーシャルスキル。法律や約束を守るといった社会規範を守ること。認知行動療法。葛藤場面により対処法は異なる。自分は自分、人は人。内と外とのボーダーラインの認識が。文脈を読む力。家族システム論は役に立つ。社会の眼差し。重大非行への社会関心。非行臨床は変質を余儀なくされている。ナラティブ、語りに着目。社会の眼差しを構築するものに。的確果敢に介入。

 

臨床家族社会学 (放送大学教材)

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