アランは次のように書く。「これはたくさんの大きな不幸や小さな不幸と出会うことから起きる、希望の見えない悲しみの状態である。」と。鍵になるのは、希望の見えない、ということだろうか。生きている過程では誰でも様々な不幸に見舞われるけれど、先々の希望があれば耐えられる。しかし先が見えないことには押し潰されるより他にない。アランが勧めるのは次の格言。「一度にただ一つのことをやるがいい」。まあ何かしらしていると落ち込みから一時的にも逃れることは可能だと思うけれど、そもそも落ち込んで何も出来ないことの方が多く、その方が深刻である。ただ私も処方箋を持っている訳ではないので、アランが勧めることを私も勧めるしかない。ううみゅ。