航空会社の乗員へのサポートは極めて難しいものだと感じる。何処まで一般化が出来るかは課題かも。
佐藤仁美。産業領域の心理臨床活動。産業カウンセラー、キャリアカウンセリング。企業で働く心理臨床家。働くことに関連した心理支援。働くすべての人を対象。人が働く意味を見出すことを支援して働くことを支える。企業における、グローバル化やIT化。職場環境の変化。はたらく人の環境も変化。ストレスの内容も変化。ライフ・サイクル上の問題も。06年には厚生労働省で。ラインケアなどの4つのケアを推奨。15年からは全労働者へのストレスチェック制度を。結果に基づく医師の面接を。メンタルヘルス支援。保健師看護師や他職種連携の元に。現場での現状は?航空業界における心理臨床の実際。元日本航空の小西康裕。人の命を運ぶ。パイロットやCAなどの業種はあるが。日本航空のメンタルサポートグループ。悩みを対象として支援を。リフレッシュサロン。個人を対象とした支援。心理教育。公演などの集団を対象としたものなど。カウンセラー、コーチ、インストラクター、コーディネーター、サポーターなど。乗員による乗員のサポート。相談業務だけでなく日常に密着。利用しやすい工夫が。乗員の相談窓口。健康管理室。メンタルサポートグループ。一般企業にも2本建てはある。航空法で定められた。訓練や教育を。組織の中の人を育てる部分を。健康管理室は健康の維持管理や増進。予防治癒。不安を抱えた人をサポート。成長型。一般的な産業領域では組織は人と言われる。組織の為の人と、人のための組織が相互作用。個人の健康と組織の生産性。仕事に熱心に取り組む没頭など。ワーク・エンゲイジメント。仕事への関わり方。夢を実現したのがパイロット。モチベーションが高い。活性化をすると高く維持される。組織の活性化に。訓練で躓く。低下させない育成的な風土を持っているなら、自己肯定感を持ちながら成長できる。周囲にも影響を及ぼし育成手法を。教育に関する支援や組織の活性化。個人と組織の相互作用。裏方サポート。組織は人から成る。個人にとっても組織への信頼が。個と組織。水平的関係と垂直的関係。人の関係性。垂直関係。捉え方の違いやコミュニケーションの問題。ハラスメントの問題。教官は先輩で熱が入りすぎることも。相互理解が大切。熱意や没頭、活力。双方にあるのでそのバランスが問題。個と個のバランスが崩れると思わぬことも。微妙な調整が必要なことも。小さな部品の不具合でもフライトに影響。個人内個人間のバランス。双方の役割を分かっていてメンタリングやキャリアカウンセリング、コーチングなど。メンタルサポートグループには扱う領域の違うメンバーが。どのような支援が最適なのかを考える。自己理解が必要なら臨床心理士。コーチングを行う。一緒に業務することで理解を。私達の支援の方法を支援者に適したものに。性格検査などを。組織と個人の支援。コンサルテーション。組織コンサルテーション。社会科学のシステム論を元に。プロセスコンサルテーション。相互関係に焦点をあてる。個人と環境。組織との相互関係。訓練生個人への支援だけでなく、教官グループへの支援も必要。自己他者理解の心理教育。訓練生の心理の特徴についての。グループのミーティングに参加しコーチング技法の紹介など。心理的動揺をミーティングで一緒に考える。教える立場の教官を支える。グループへの支援が。チーム医療やチーム学校に似て。医療でも学校でも航空業界でも共通性が。ベースの共感を支えることで。心理臨床の基礎。教育への支援と言っても。教官と訓練生の間で効果的な教育ができるように。支援するメンタルサポートグループが1つのチーム。所属長などに連携して対応。日常業務での課題。ストレスの出方も変わる。ストレスとストレスコーピング。副操縦士の頃と機長、教官では違ってくる。訓練生が自ら気づくように。教育効果を考えて。大きなギャップが、ストレスを抱えて感情的にもなる。ハラスメントとなる場合はストレスの抱え込みが。相互作用で生じるストレスは相互理解で克服できる。アサーションや自己開示。対人関係による相互作用が教育。認知の問題は欠かせない。技法は?認知行動療法の思考記録表などを活用。思考や感情を一緒に考える。自分の思考や感情などを記録して自己理解を図る。客観性論理性が大事。自己の内面を理解するアプローチは受け入れられやすい。アサーションや自己開示のやり方も変わる。相互理解の大切なToolであることが分かれば、自信に溢れたものとなる。コミュニケーションスキルの向上に。自分の認知の理解は様々なことのベースに。キャリアという観点でも重要。キャリア問題はアイデンティティと密接に。キャリア構築問題。多種多様な支援が必要。キャリア発達支援。キャリアカウンセリング。仕事との関わりを通して個人が能力を発揮し葛藤解決を図ることをキャリアカウンセリングという。人材育成や開発機能を重視。アサーション・トレーニングなども。自己責任による選択と決定。パースペクティブ。複数領域への関与。副操縦士から機長に昇格する際の問題。職業的同一性。その後機長に成るためには再構築が求められる。悩む人も。時に長い時間を要し、内面を探ることも。機長昇格訓練。昇格は大きな課題。医師としてのプロフェッショナルアイデンティティ。重圧が。不特定多数の人命を扱うのは並大抵ではない。強靭なメンタルが必要。依存心があるが、自分が機長になると最終責任者という実感を持つ。頼れる存在を失うという。子が独り立ちする過程と似ている。ある成長段階。親はウザイが居なくなると心細い。躓くとカウンセラーを訪れる。産業心理臨床。職場、会社、社会などが個人に関わる。個人的問題も。女性訓練生には自己アイデンティティが。男性社会に入る過程で弱さなどというイメージを持ちやすい女性は葛藤を持つ。自己アイデンティティを否定して自己存在感を失うことも。プロフェッショナルアイデンティティを持つ難しさ。男性社会に女性が入っていく。医療畑でも先輩が居たが、gender問題を感じることも。航空業界ではgender問題は大きい。同性の相談員も居るが、教官と訓練生の関係と同視。転移。同性同士よりもリアル。Assessment。個人のキャリアとメンタルヘルス。個人キャリアでは開発志向など。感情洞察と。対象資源。訓練生から指導層にキャリアアップする。キャリアの開発の観点からのAssessment。メンタルヘルス面。自分の感情に気づく、どのように付き合っていくか。内面に入ることも多い。洞察に。資源の活用は少ない。自分の力で処理をする傾向。対象資源の活用法を知っているのかなどのアセスメントは重要。支援者側としては有効な支援を作り出し広報することが。情報提供を。しっかりとしたメンタルの持ち主?自己checkの賜物。アイデンティティの形成。自己構築を繰り返す。思春期の過程でのものを何度も繰り返す。自己の再構成。職業プロとなると一生モノ。培われるメンタルを。振幅の激しいメンタルづくりを。自己形成のよる強さ。大きなものへのダメージの大きさ。産業臨床における心理臨床のあり方。産業領域の心の健康。日常運行、訓練教育。個人の支援。コンサルテーションなど。乗員の特殊性から定期的面接が難しい。会える時に会う、繋がりを持ち続ける。居場所の提供。仲間や所属を感じることの出来るリフレッシュサロン。利用しながら深みにはまらないように。教官グループなどへの。会社の支援。機長昇格訓練に向けた心理教育。カウンセリング文化の醸成。カウンセリング制度。働き方改革。チーム形態についても柔軟な勤務が可能に。反面、繋がりが薄れている。従来どおりの相談室での支援に限界。支援する側も柔軟性が。勤務形態の問題。心の繋がりと居場所の提供、深みにハマらない。広い意味での情報提供。見えない部分で包容力が。キーワードは判断力。やるべき時にやるべきことを。冷静な判断が必要。
臨床心理面接特論〈2〉心理療法の世界 (放送大学大学院教材)
- 作者: 大山泰宏,佐藤仁美
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る