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理性の欠如。

1941年12月に大日本帝国はアメリカと戦争を勃発させた。経済力の観点から言うと当時のGNPは10倍の開きがあるので、なぜ戦争を仕掛けたか後の人間は理解に苦しむことが多い。ただ旧軍も単に理性を無くして判断をした訳ではない。41年12月の時点で戦争を起こさないと、戦力的に倍の勢力を許すことになり、後になれば石油も無くなってしまう(石油を殆どアメリカから輸入していたが禁輸されてしまった)ことから開戦の判断に踏み切ったとされる。差し当たり南方の石油などの資源を確保したのはまあ良いとして、この時点でなぜ和平に動かなかったのかは正直理解に苦しむ。42年の後半になれば戦力差は拡大するのは明らかな筈。思い上がった挙句にミッドウェー海戦で空母4隻を喪失して作戦の主導権をアメリカに渡してしまった。結局、旧軍は国際政治においては素人当然だったとしか私には言えない。