朝のentryで「不敬虔」について書いた。アランの定義集の未定義語に項目があったから記したのだが、私も含めて日本人には了解が致しかねるところがある(丁寧にぼやかしているけど)。どうも日本では一神教が定着しないようで、キリスト教もイスラム教も信者数は多くない。まあ数が多いから真実に近い訳ではないけれど。
日本には神道と仏教とがあり、両者の関係は入り組んでいて整理はつかない。そんな神道と仏教が、京都の北野天満宮で一緒に疫病退散を祈る行事が今年も9月4日に行なわれた。「北野御霊会」と呼ばれる。応仁の乱以降途絶えていたので約550年振りに昨年挙行された。洛内の人間は「前の戦争」が応仁の乱を指すというのが最もらしく語られるが、意外と真実を突いているのかもしれない。京都の場合は他の地域と比較して時間軸が長いのであろう。