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宿命論。#アラン定義集

「運命論」とも呼ばれる。世の中の全ての出来事は、事前に定められ人間は変更できない。そのように考える立場である。ただ、身も蓋もない考え方でもある。キリスト教ではカルヴァンが予定説と呼ばれる立場を取ったことは、高校で世界史を履修した人間なら覚えているかも。ヴェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」なる論文(「プロ倫」とも呼ぶ)を書いた。その中では、カルヴァン派の予定説を信じる人間が、倹約の精神を発揮して資本主義を前に進めた、という議論を展開した。但しあくまで議論に過ぎない。最近はヴェーバー自身が顧みられていない。京大法学部で、木村雅昭教授から講義で「プロ倫」を勧められたが、あいにく私は未読である。ううみゅ。