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勝間和代「読書進化論」(10月5日の立ち読み)

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

ジュンク堂大阪本店(堂島アバンザの2階と3階)に立ち寄ると、著者の勝間和代さんが喫茶コーナーでサイン会をしてはったようだ。恐らくは盛会だったのではと思う。大阪の書店では恐らく最強の品揃えをしているところなので、ぶらぶら歩かれると非常に楽しまはっただろうけれど。

わざわざ書くまでもないほど、読書論には名著が多い。今になって古典の仲間入りをするのは至難の業だ。著者は、アドラーの「本を読む本」を学術文庫になる前から読んでいる。読書論に余程精通していなければ手を出せない本である。なので、平凡な内容を書いたのでは、自分の評価を下げるだけだということは熟知しているはずである。
しかしながら、webと書籍とをどのように絡めて世界を理解するのか、そして自分の人生に生かしていくのか、それらを書いた読書論を私は知らない(単に不勉強なだけだと思うが)。ここ10年のネットの進化で、webを抜きにして読書生活をするのは難しい時代になった。本を読み続けるためには、webと如何に付き合うのかという視点が欠かせないものになっている。その点で私にとり貴重な本だ。恐らく読書論のマイルストーンになるだろう。類書が続出するのではないだろうか。
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