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執拗さ。

仕事について執拗であれという命題は色々なビジネスbusiness上の原則に見られる。電通でかたりつがれているとされる鬼十則が典型例になるだろうか。ところが、ある仕事につき執拗であることは部分最適にはなるが、全体最適には繋がらないことがしばしば見られる。日本の半導体企業はDRAMという商品で長寿命化を武器に90年までに市場を制圧した。大型コンピュータが主な使用領域ならそれで良かった。ところが90年代になるとDRAMは主にPCで使用されるようになり、数年の寿命があれば足りるように。そして競争力の源泉はコストの削減ということに。しかし日本の半導体企業の内部では品質管理に執拗なあまり、コスト削減が思うようにいかなかった。そしてシェアは失われた。部分的な執拗さは全体では致命傷になりうることは絶えず意識に置く必要がある。