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春場所の「死」。

少し前のことになるが野田秀樹氏が「演劇の死」について意見書を自身のホームページで発表されている。リンクを貼るので一読をされればと思う。

書かれている通り、観客が居ないことには演劇は成立しない。私は高校の文化祭で役者をやった程度の経験しか持ち合わせていないが、それでも見る人との相互関係が無いと演じる方も極めてやりづらい、というか意味がない。10年後くらいには皆がPepperのようなロボットを持って、そのロボットが劇場にやってきて演劇を映し出して自宅に通信し、自宅に居る本人が拍手をしたらロボットも劇場で拍手をする、ということになるかもしれない。けれどかなりの技術革新が必要。

野田氏によると、スポーツイベントは無観客でも成り立つような書き方をしている。しかしスポーツイベントの全てが無観客で成立するのか?答えは恐らく否である。確かに選手が競技をすること自体は観客が居なくても可能である。しかし観客が居ないで盛り上がるかどうかは疑問である。明日から大相撲の春場所が無観客で行われる。中止するよりはマシという判断。まあ殆どの人はNHKの中継で見るから関係がないかもしれない。しかし観客の歓声なしではTVで観覧する方も盛り上がりに欠けるのではないかと思う。かなり白けたものになってしまうのではないか。半ば春場所は死に至るような。高校野球も無観客でする方向らしいが、アルプススタンドのブラスバンド無しの試合は味気ないのでは?