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怒気。

アランは「勇気と類似の怒り」と定義している。怒りより意志的で、侮辱と威厳の観念が入っているとも。世には瞬間湯沸器のように、何事にもすぐに怒りを現す人間が居る。それは殆ど反射的なものである。論理的に道筋立てて怒るという話ではない。怒気はそれとは違うものなのだろう。社会での悪に対するのに必要なのは、怒りと言うより怒気の方。単に反射的に反応しても変革には結び付くことはない。最近の世間で良く見受けられるのも怒りが殆ど。よく吟味すると論理内容は無くて、時間を無駄にしたなあと後悔が立つばかりである。