F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

中国の国勢調査と人口減少社会。

昨日の日経新聞の1面に、中華人民共和国の国勢調査の結果が報じられている。香港、マカオ、台湾を除く(そりゃあ台湾は実効支配をしていないから)総人口は14億1177万人。総人口は増えているが増加率は減っている(過去10年の平均で0.53%)。高齢者が10年で6割増えたと。15歳から64歳までの生産年齢人口は最大となった13年から3.8%減っている。中国は16年に全ての夫婦に2人目の出産を認めたが、20年は前年から2割出生数が落ち込んでいると統計局の局長が認めている。人口減少時代が少なくとも10年後には中国でも始まるだろうと共産党系のメディアも指摘している。

 

個人的な感想だが、中国が急激に経済的軍事的進出を行なっているのは、ここで勢力を伸ばさないと、人口減少で先細りになるという危機感ではないかと思える。先に人口減少社会に至った日本が成長率を減じているのを中国は見ていて、同じ轍は踏みたくないと考えているのだろう。東アジアでは韓国も台湾も人口減少社会に入ると見られる。東アジア全体での世界での存在感は長期的に薄れるのかもしれない。