F-nameのブログ

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ファシズム。

他の国でもあったけれど、差し当たりドイツと日本に議論を限定する。何故ファシズムfascismに走ったか分からない、という人は多いと思う。私もそうだったから。全体主義政党や軍部が権力を掌握し、国民も支持をしたのは、やはり経済的な理由がかなりあったと思う。かなりベタだけど。29年に起こった世界大恐慌は、世界全てをどん底に叩き込んだ。もはや自由放任を旨とした資本主義経済では立ち行かない、と考えるのもやむを得ない。まだケインズ経済学が主流ではなかった頃である。統制経済を基軸とした全体主義でなければ、もはやどうしようもないとの世論が全てを覆った。統制経済なのだから、必然的に中央の権力は肥大化せざるを得ない。ファシズム体制になるのは、もはや論理的帰結である。そして軍備の拡大に走る。一般の経済に比べて計画性の色彩が濃かったからである。そして軍備を持てば、使いたくなるのが軍人の性である。そして歯止めをかける勢力はなかった。第二次世界大戦に至るのは必然だったように思える。身もふたもない話だが。