F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

リスクコミュニケーションの類型(リスクコミュニケーションの現在第2回)

現代は様々な問題に直面している。我々も無関心では居られない。どのようなコミュニケーションを行えば良いのかを考えていくこと。リスクコミュニケーションなんてしたことは無いけど、一般のCommunicationにも言えること。

 

問題やアプローチは様々。人工物に伴うものもあれば、自然現象のものも。分類することで問題の性質に応じて展開する事ができる。どのような観点から?分類軸。問題の特徴。テーマ対象の違い。問題のフレーミングの違い。問題の発生などフェーズの違い。知識の不定性の違い。リスクコミュニケーションの対応軸。アクターの違い。様式モードの違い。
問題分類軸。テーマ対象の違い。科学的なリスク。科学技術。先端的など。カテゴリーの区別。自然災害や疾病。自然的な原因。科学技術のプロセスや製品。人為的。しかし白黒はっきりしたものではない。人間の自然界への影響が高まっている。地球温暖化。地震においても、建物の問題のように人為的な問題が絡む。福一。自然現象による技術的問題。リスク要因は両者が混ざり合っている。主要な要因はどちらなのか、という問題。リスクの要因の分類はリスクコミュニケーションにおいてどのような意味があるか。行為主体性。責任という概念と結びつく。事故や災害で常に問われる。どのような人為的要因がどの程度関与しているか。従来科学技術。フェイズの区別と重なる。既に社会について、リスクもよく知られている。想定外の技術的などの問題はある。研究開発から実用化までの。先端科学技術。時間経過がそれほど無い。応用可能性や、プラスマイナスが分かっていない。実用化以前。未知のものが多い。上流から中流。遺伝子操作技術。製薬業。微生物の使用。70年代から。遺伝子組み換え作物。10年代に入ってのゲノム編集技術。遺伝子配列全体を、合成生物学。萌芽的。知識の不定性の度合いと深い関わりがある。どの程度の頻度が、不確実性が。フロンガス。冷媒としての他、ヘアスプレーのガス。安定した存在で生物についての毒性も低い、無臭。欠点を大きく補う。しかしフロンガスが大気のオゾン層を破壊する。皮膚がん増加のリスク。想定外の予期しない被害。科学技術には多々ある。知られざる無知。知識の不定性の違い。共同、対話的なものが良いのか?という違い。問題フレーミングの違い。どのような種類をリスクとするか、問題の定義。特に社会として対応すべきもの。どのような種類のリスクなのか。人間の認識。どのような情報提供をするかに重要。人々の間でズレていてはコミュニケーションはうまくいかない。リスク管理。リスク評価。人間の健康や生態。社会的な影響。遺伝子組み換え作物。農業経済的な。どこまで生命を操作して良いのか?便益や目的に関する。何らかの便益を求める。その過程への問題や被害。得られる便益はリスクを負う価値の在るものなのか。リスクは別の集団に集中しないか。リスク管理。技術的問題。経済的問題。誰が費用を負担するのか。法制度的問題。残留農薬の量。組織的問題。監督官庁のリスク管理能力。政治的問題。意思決定に誰が関与し、どのようなプロセスで決定するか?問題が発生し対応する時間的スケール。時間的範囲。短期的か長期的か。空間的範囲。地域的、1つの国全体、地球規模。社会的単位。少数の組織。集合的なもの。単に多数ということではなく、マーケットでの取引などによって相互に作用し合う集まり。問題発生や対応のフェーズ。危機発生に関わるのもの。平時や非常時、回復期。イノベーションのフェイズ。上流、研究開発。中流、製品化へ。下流。危機発生についてはフェイズの違いがコミュニケーションの違いに。平常時や回復時にはコンセンサスコミュニケーションが。非常時にはトップダウン的なクライシスコミュニケーションが。イノベーションのフェイズ。対話などのコンセンサスコミュニケーション。上流から中流は社会にもたらすインパクトが。ユーザーとしての一般の市民にも。コンセンサスコミュニケーション。負の側面だけでなくプラスの側面も。イノベーションコミュニケーションとして包含される。知識の不定性による分類。複雑性。不確実性。多義性。リスク問題。いずれの不定性もない場合はシンプルな。様々な要因による因果関係の特定が難しい場合。複雑な相互作用。影響が出るまでに長期な。不確実性。因果関係に不確実さ。多義性。優先順位として何が適切か。対立がある場合。解釈の多義性。証拠に関しての不一致。有意味で妥当な解釈が複数ある場合。電磁波を人間が浴びることで神経活動が活発になる、マイナスか?規範的な多義性。リスクの需要可能性、受忍可能性。価値判断の多様性。自己決定権に関わる倫理的なもの。不定性の分類が重要なのが、討議のタイプに関わる。規範的多義性。リスクに晒される個人の自己決定。討議の関与者は一般市民に至るまで。コンセンサスコミュニケーションの必要性が増す。解釈的な多義性。因果連鎖の内でどこまで考慮するのか、一義的には決まらない。不定形の類型。不確実であるとともに規範的多義性を持つものも。リスクが充分低いという科学的証拠が不確実な場合。どれだけリスクを小さくしたら安全とされるか?受け入れる便益の方が大きい場合。主要な関係者はどのくらいの不確実性を受け入れるのか?複雑性や不確実性についてもコンセンサスコミュニケーションが。ローカルナレッジの重要性。不定性の認識自体が当事者に不一致がある場合。政府が単純と考えているところへ不確実性と思う専門家集団。認識自体の多義性。メタ多義性。意思決定はどのように行うべき?最初の段階でリスク評価者など。市民社会の代表者も。スクリーニングボードを。リスク分類、洗い出しの作業を。
リスクコミュニケーションのアプローチ。関与者による違い。市民、行政、専門家、事業者、メディア。NPOなど。専門組織。Internetの発信者。コミュニケーションの目的、機能による分類。教育啓発と行動変容。信頼と相互理解の醸成。リスク問題に関わりのある個人や団体の間。問題発見。意見交換。何が問題で何を議論し考えるべきなのかを明確に。意思決定の為の対話。関係者間の利害についての議論。被害の回復と未来へ向けた和解。問題発生から現代までの経緯。回復と和解。深い対立をもたらすのが現状なので重要。原発事故からの問題。合意形成に向けての協同。コミュニケーションは合意そのものではない。リスクについての情報や意見の交換をする相互作用。信頼レベルが向上するかどうかが問題。合意そのものは目的ではない。現代国家は間接制民主主義。コミュニケーションの様式、モードについての分類。ラングレン。相互作用性。関与者の態度や意見が互いに変わりうる。トップダウン的に。コンセンサスコミュニケーション。共に働くように。相互作用性が高い。クライシスコミュニケーション。緊急事態の最中やその後。トップダウン的、一方向的。コンセンサスコミュニケーションはステークホルダー参加の一部。トップダウン的なクライシスコミュニケーション。計画は平時に作成。その過程ではコンセンサスコミュニケーションが。
様々な観点、分類軸。問題の性質によって適切な形のコミュニケーションを。リスクを分類して対応分類軸によってどのような様式でコミュニケーションを行えば良いのか?実践をすること。

 

リスクコミュニケーションの現在―ポスト3.11のガバナンス (放送大学教材)

リスクコミュニケーションの現在―ポスト3.11のガバナンス (放送大学教材)