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高齢期の権利擁護制度(高齢期の生活変動と社会的方策第9回)

苦情解決制度は予め知っておくべきだと思う。いつ介護サービスが必要になるのかは分からないのだから。

 

人生100年時代。心身が徐々に衰えていく。特に判断能力の低下。高齢期の権利擁護制度。権利擁護とは?
認知症の祖父母を持ったわかばくん。東京から3時間離れたところに祖父母が。祖母が父に泥棒と叫んで110番。かなり認知症は進んでいた。物忘れが激しい。リフォームし直す契約をしてしまった。500万。家の中はゴミ屋敷寸前だった。
介護サービスをしようとすると、契約の締結を。そのためには契約締結能力が備わっていなければならない。5歳の子供が「買った」と言っても契約は成立しない。認知症が進んでいるとサービスが受けられない。民法に成年後見制度を。昔は禁治産制度があったが、使い勝手が悪かった。入所しているグループホームでは?利用率は低い。家族が勝手に。周知理解不足。権利擁護が必要とされる背景。家族が高齢者を守る力が弱くなった。三世代同居は少なくなっている。高齢者の持つ経済力。預金や年金収入。生活保護費。購買力は衰えない。振り込め詐欺などのターゲットに。家の大きさの問題やライフスタイルの問題。仕事や進学で難しいことも。個々人の選択は尊重されるべき。介護保険制度を初めとする社会保障制度の申請主義。自分で申請しないと給付を受けることが出来ない。年金は5年経つと受給権を失う。ケアマネジャーも自分で窓口に行かないといけない。そもそも出来ないからサービスが必要では?家族に頼ることが出来ない場合も少なくない。救済するための権利擁護が必要。
権利擁護制度の中での成年後見制度。介護保険の居宅サービスを使うか、グループホームなどの施設に入居させるか。祖父など家族みんなで考えるのが大事。契約が必要。祖母には無理なので後見人をつける必要がある。誰が後見人になるかは家庭裁判所が決める。手続き。配偶者など家族が家裁に後見開始の審判を申し立てする。検察官にもある。父が申し立て。申立書。候補者を記載。第三者の弁護士などでも良い。家裁はもっとも相応しい人を決める。どうやって。父を後見候補者とする場合、借金が多額の場合は弁護士などを専任することもありうる。使い込みが懸念されるため。家族だから当然に後見人になるとは言えない。家裁に不服審査請求は出来ない。父が選任されると、代わりに契約できる。祖父も心配。ゴミ屋敷は不味い。判断能力の衰えの程度により制度が異なる。後見人、保佐人、補助人。本人の行動が制約される。リフォーム詐欺や高額な契約の心配。多額の預金を狙われる。祖父は納得しない。自分の能力の否定?軽度の障害では利用の制度が上手く言っていない。判断能力の欠如とレッテル貼りを。価値と尊厳は何の関係もない。出来たのは00年。かなり新しい。使われるのに時間がかかる?1つのツールとして使われる?おひとりさま高齢者が増える。誰が家裁に申し立てをする。市町村長の仕事。手続きを取る。問題は誰が後見を必要とする高齢者を見つけて市町村に繋げるか。住民の顔や名前など、全然知らないことも多い。隣近所の関係が希薄。困っている人を見つけることが非常に困難。権利侵害されているとしても本人からSOSを発することが出来ない時にどうするかが課題。
最終的に特養ホームに入所しようとすると、入所待機となる。埼玉県は特養ホームなどの空き室状況や入居待ちを公表している。18年現在では150人以上のところも。3ヶ月経って祖母が入居できることになった。お見舞いにいくと部屋が汚いなどの支障が。ホームに苦情を伝える?家族が言わないといけないし、祖母も我慢してしまうことも。高齢者と家族は世話を受ける立場なので我慢してしまうことも。契約により提供されるので、適切なサービスを受ける権利がある。権利の侵害。赤ちゃん。誰かの支援を受けながら生きる、社会的弱者。誰かに依存して生きる。弱い立場、従属的な。契約当事者は対等なはずだけで、実態では依存関係がある。依存関係がなければ苦情も言えるけれど。提供される介護サービスに対して率直に言える環境なら問題はないけれど、世話してくれる相手に率直に苦情は言いづらい。第三者が介入して苦情解決する仕組み。苦情解決制度。福祉サービス運営適正化委員会。各都道府県に。事業所は腹を立てずに前向きに受け入れることが大事。チャンスを貰ったと肯定的に。同じ苦情の再発を防ぐ。当事者同士が話し合うことが理想だけど、依存する立場からは言い出しづらい。適正化委員会が伝えても同じ様になる恐れがある?介入することは不利益を受ける防止になる。苦情や不平不満に対応することは手間がかかる。このような状況からの解決手順を示してくれる。信頼関係が無くなる?福祉サービスは人の手を介して。日々の生活に不可欠な、個人的領域に踏み込んで。信頼関係の喪失を助ける。適正化委員会は裁判所ではない。白黒つけることが目的ではない。未来志向型。高齢期の長期化でサービスを受ける期間が長くなっている。明日から適切なサービスを受けるため。素直に受けることはやりづらいけれど。団塊の世代は権利意識が高い。提供者側もスマートに対応する必要。人間力と言うかコミュニケーション能力が必要。職場からの離職を防いで職場環境の整備を。ロボットの導入は身体的能力、人間関係は人間。
高齢者の利用者からのセクシャル・ハラスメント。散見される。暴言を吐かれたりする。一緒になって対処。問題の共有化。ケアマネジャーや介護事業者はプロ。安心安全に働ける環境を。介護疲れの果てに要介護者を殺害するという悲劇も。祖父や祖母には年1回会うくらい、電話も頻繁ではない。孤立していて誰にも相談できず、誰にも関わってもらえず、極端な結論に至ってしまう。どのような親の状態なのかは分からない。大の大人の相手をするのは疲弊する。そのための介護制度。アクセス出来ずにこのような事態を招いている。考えを変える必要がある。困りごとを抱えている家族への介入を。少しおせっかいな社会に。わずわらしい?個人情報の問題が?これからの権利擁護は意識の有り様に左右される。無縁社会の問題。既に一側面が。解決するための制度はある。超高齢社会に向けて必要な権利擁護。

 

高齢期の生活変動と社会的方策 (放送大学教材)

高齢期の生活変動と社会的方策 (放送大学教材)