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健康への力をつける(4)医療者・市民の協働による学び(健康への力の探究第15回)

カフェを探して参加できればと思う。

 

孫大輔。菊地建至。医療者市民の協働。学びの場。対話。様々な背景の人が集い共通のテーマで。ワールドカフェや哲学カフェなど。家庭医の後で医療者と市民の対話の場を。哲学カフェから?対話カフェになったのが11年。少し前。子どもの頃から哲学的な話を。視覚障害。対話することで連帯や励みの感覚を。セルフケアの経験と反省。マイノリティ性を意識。大学生になると社会のメインストリームに居ない人と話を。授業の最初でもパーソナルな問題を哲学する。カフェという形態に力を。公共的対話の場で。パーソナルなことから出発。優しくないが重要。両方に力を。
医療介護福祉の分野での対話的アプローチ。超高齢社会。生活支援等が有機的に連携。地域包括ケアシステムを。地域住民のニーズを把握する。対話の場を持つことが重要。00年台より認知症カフェなどの対話カフェが普及。Communicationの障壁。力の不均衡。視点の違い。生物医学的異常としてと生活の中の病。対等な関係性で対話するには?医療者が白衣を脱いで参加する対話カフェという形態を。市民と医療者がお互いに学び合う。
対話カフェの系譜。哲学カフェ、サイエンスカフェ、ワールドカフェ、認知症カフェ。哲学カフェ。72年のフランス。街の中に人々が集まる。パリにはそもそもカフェの文化が。イギリスも手本にしてサイエンスカフェを開催。科学を議論する文化を。対話によりつなぐ。04年に日本に紹介。双方向Communicationとして有益。ワールドカフェ。95年のアメリカ。会社のマンネリ化した会話に対し。少人数で。街づくり。職場。認知症の当事者とサポーターのケア。アルツハイマーカフェ。97年のオランダ。情報交換やアクティビティ。日本でも認知症カフェとして。オレンジプランの中でも明記。イギリスでのサイエンスカフェのスタイル。多様な意見や参加者。意見交換を中心に。主に一般市民で構成。全員参加。
医療介護福祉の分野での対話カフェ。ミンクルカフェ。ケアカフェ、ペイシェントサロンなど。家庭医が始めて。特に現場のバリアをなくすために。難病の患者。哲学者がファシリテーター。大阪では月1度以上。オンクルカフェ。医療者と哲学者。直接関係がないような。テーマが愛やお金など。哲学というものがシンプルな概念を深めることから?ハマっているものを話す。引っ越しをする。片付けをするのに捨てるのに迷う。記録するということ。ある意味では抽象的なことについてじっくり考える。話す中で患者や家族は病の話、死の話に向かう。掘り下げたり抽象化によりホッとしながら言葉に関わる。それをファシリテートする人は哲学者であること、そういうメリット。シンプルなテーマでありながら深い対話。
対話と学びの場。ミンクルカフェ。実際。対話的アプローチ。フラットな対話を。市民と医療専門職が。10年から。オープン性と対等性を重視。生と死を扱う医療の現場は垣根ができやすい。東京では10年から月1の開催。テーマ例。あらゆるテーマが。自由な対話。街のカフェが多いが通常の会話室でも。対話の基本型はワールドカフェ形式。4から7人の小グループで対話。ファシリテーター。ファシリテート。話の流れを整理するなどの介入を。活性化や協働の促進を。アイスブレイク。自己紹介や簡単なゲーム。短いスピーチ。ファシリテーション。グランドルール。相手の話を聞く。対話の全員参加を。議論の流れの模造紙。キーワード同士を線で結んだりコメントしたり。対話のファシリテーター育成の為に講座を。修了生の内20名以上がミンクルカフェを。癌患者と難病患者。普段の仕事の場などでは生と死がタブー視。持ち出すべきでないと言う経験。オンコロカフェ。話したい、聞きたいというつもりで参加する人が多い。ある意味でファシリテーターがオープンな気持ちで。前もって用心深くというよりは、丁寧に関わり率直に話す。患者の参加。医療従事者でも緊張。患者たちが話を聞いて欲しい、話をしたいというニーズが。健康医療福祉制度を扱うカフェだからこそニーズを。ある意味で自分の経験や感情だけに留まると本人もしんどいしどう聞くかも難しい。1対1でなく、複数人で話を交わすことで、密着したことから抽象化したり距離をとったり。再び深く考える。感情を伴わずに。ステージの違い。癌の。経験が共有しにくい。あなたには分からない。他の哲学カフェより多くある。どのように関わるか。トライしたり反省したり。丁寧に関わる。
対話カフェにおける変容と学習。一方的なレクチャー形式に対し。参加者の感想。テーマの気付きと変化。対話カフェの場には多様な価値観の人が参加し、対等に参加。無意識の前提が覆される。タブー視されるテーマの対話。視点が変容する。変容的学習。対話カフェの参加者の事後アンケートの記述。テーマ分析。学習の内容。両者に共通して視座の変容が。行動への動機づけ。行動変容に繋がる意識変化。専門的知識の獲得、ヘルスリテラシーの向上。対話におけるナラティブを聞ける。多様な価値観に触れる。
変容的学習のプロセス。学習を通じて前提や価値観が覆される。学習を経験を解釈したり意味付けをしたり。内面を重視。前提などの意味パースペクティブ。メガネ。経験の意味付けや学習の在り方。異文化から疑問を。自己精索や混乱的ジレンマ。変容的学習は自分のメガネそのものが変化。メジロー。ディスコース。討議と対話。自由に意見交換する双方向の。他者の存在。他者の視点があって変容が。自己省察や対話を学ぶこと。平等な参加のための規範の設定。自己表現の手助け。会話が論理的か。心理的防衛機制なしに。雰囲気。対話のファシリテーションに近い。変容と会話の関係。難しいテーマ。その1回限りのカフェ。対話的授業で目に見えやすく分かりやすく生じているか、どれほど重視すべきか。変容が起こりやすい、基礎的条件が他の場よりも準備されている。1回1回の場で語っている患者が変容を自覚しているか、すぐに重視すると場が変容してしまう。何度か参加する。恐らく中長期的に変容を自覚するのはよくあることで期待して良い。1回1回でどこを見ればよいか、心がけ。スローに考える。複数の視点で。小さな声に耳を傾ける。在る種のマイノリティ、自分自身の中で生じる小さな声。
地域における対話カフェの役割。健康や病に関する学び合いの場。当事者専門家の話などから気づきが起きたり視点が変わったり、ヘルスリテラシーの向上や行動の変化。深い気付き。専門職としての実践に。医療機関ではできない対話の場。どうしても時間的に限られ環境の問題が。カフェではより対等の立場で。本音も。代替的場所。地域のネットワークづくり。継続することで協働が出来る。一般的な対話カフェの展望。場所そのものは社会の中で広がる。ニーズそのものは以前から。日本社会では親しい友達同士での対話、公的な立場が違う人の議論。問題解決の対話の場。中間的なものがなかなか無かった。町中でテーマを共有して知らない人とも対話できるという実感を持ち得ている。自然な形で広がる。どんどん社会的活動として広まるのが目的だと、公共的視点だけを重視すると医療や病をテーマにしている人の対話の場所としては少し心配な展開に?病や苦しみ、苦楽はある意味パーソナルな、ボソボソと口にできるが誰彼と話せない。パーソナルな話が多い。少人数での場、それを普及させることのバランス。

 

健康への力の探究 (放送大学教材)

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