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緊急支援(スクールカウンセリング第3回)

最近は小中学校で様々な緊急事態が発生しているような感覚がある。対応を知っておくことが重要。

 

嘉嶋領子。臨床心理士。緊急支援。公立中学校のスクールカウンセラー。バックアップも。100校を超える対応を。学校における緊急支援。
児童生徒や教職員が巻き込まれた時、心理的援助が必要。要請し事態に対処する時に留意してほしいこと。生徒たちや大人たちの反応の対処法。
日常にはない事故や事件の当事者など。激しい自然災害。傷を負う。少しずつ癒えていくが、なかなか回復しないことや、逆に深刻化することも。発達途上にある児童生徒の。周囲の理解以上になることも。心の傷も後々まで影響を。集団の場で生じた事態。関わる人の数が多く。それぞれの心理的ダメージが相互に影響。第三者でありケアについて研鑽を積んだ臨床心理士の重要性。支援チームを組織、緊急対応を。支援者が1人で?支援チームということで統一。
学校で生じる緊急事態は様々。沢山の児童が熱中症で。重大な犯罪に巻き込まれる。当事者などに。交通事故や突然の病気で大怪我などを。教師の不祥事。出来事により学校の機能が果たせない時に緊急支援に。支援の要請と対応の流れ。当該校の校長先生が判断。学校設置者の自治体の教育委員会に要請。教育事務所などの要請を伝え児童相談所などに。必要な人員の派遣。支援チームは学校に赴き、事態を把握。人々と会ったりそれとなく様子を見たり。必要な対応と優先順位を決める。支援プログラムを作成し実行。心理的ケアの専門知識。現場の状態や日頃の状態を把握する教師と信頼関係を。支援プログラムを。混乱をより少なく。緊急支援を必要とする内容は様々。確認のダメージもどれくらい続くかにより異なる。その違いを丁寧に把握。必要な支援を。様々に異なる事態の程度。留意点。
児童生徒に対応する際の留意点。心が傷ついた体験。幼いほど刻めつけられる。ケアが充分でないと古傷を削ることになり人格形成に影響。丁寧なケア。大人は先ず落ち着いて傷ついた心を受け止めること。大人たちが混乱して必要以上に騒ぎ立てると更に不安定に、傷つきが深くなり回復への道のりを見失い。事態を冷静に把握し落ち着いて行動する。死亡事故。説明の場として全校集会。先生の誰かが取り乱すと情緒的混乱が大きくなり傷つきとなる。重い現実をきちんと受け入れられるようきちんと対応するお手本を。命の教育にも。情報不足がデマを生む。正確な情報を分かりやすく。これまでの事実と予測されることをきちんと説明する。隠されている気配を感じ取る。様々な神経症的症状を。心理的反応についても説明すると心構えが出来るが、説明の配慮も必要。丁寧な表現で、次第に落ち着いてくるから心配しないでと。支援チームの理解もあるので、支援チームに依頼するのも一つの手。被害の状況や心理的不安を表現すると良い?それぞれに適切な時期がある。語ること自体が外傷となる危険性がある。かさぶたを取るのに似ている。酷い外傷体験。忘れることが必要なことが少なくない。適切な時に思い出して適切に話すのが役に立つ。70年経過してようやく戦争体験を語れる人も。適切な時は本人が一番良く知っている。自分から語りたかる。遮ること無くしっかりと話を聞く。聞く余裕がない時は誰かに依頼。先生方自身も傷ついていることが。対応に追われて聞く余裕が時間的にも精神的にもない。保護者に連絡して聞いてもらう。支援チームに依頼も。緊急事態の後に全員面接をするのは慎重に。質問内容を統一して構造化した面接に。事前に面接についてイメージが持てるように。取り調べと同じように受け止められることも。いじめによる自死。きめ細かい配慮の下に。面接の実施。話を聞く人は心に踏み込みすぎない。フィードバックを忘れない。充分な配慮がないままに実施すればかえって心理的不安に。心の健康度を測るアンケートもしないほうが良い。テレビカメラ。はしゃいだ態度を。様々な批判にあって傷つく。ここ数年は子供がnetに書く指導が必要。二次的心理被害。大人たちが動揺すると興奮して見境なくnetに書き込み、ひどく後悔する。ちょっとした言葉遣いから特定されることが。友人関係が崩れる。取り消しようがないのがnetの怖さ。適切な時期に教えること。
保護者に対しての留意点。日頃からの信頼関係が機能不全をカバーする。PTAの組織に因るバックアップが頼もしい。保護者会の開催もSmooth。集団登下校。混乱も少なく。上手くいっていても一部の保護者が不安や不満を顕在化。液状化現象にも似ている。教師の側も日頃のような対応能力がなく難しくなる。第三者である支援チームの関与が。第三者だからこそ出来ることも。心理的ケア。客観的説明。納得することが理性的理解を促す。一次的対立が生じても子どもたちの傷を案じる思い。そこに立ち返れば信頼関係が回復できることが殆ど。保護者により子どもの心は支えられることが殆ど。
先生方自身の心理的ケア。最も傷つき疲弊しているのが教職員のことも。心理的外傷が重く。子どもたちを支え、多方面への問い合わせや書類作成など煩雑な業務が。渦中では気を張っているが、一段落つくと体調を崩すことが。息抜きをしながら対応を、しかしそれは難しい。心理チームはペースづくりを。雑談も役に立つ。日頃から抱えている悩みを相談するのも有効な作用。同じ事態を体験した者同士がいろんなことを語り合うのも効果的。衝撃や悲しみ、喪失感を聞きあうことが心のケアに。学校内の安全な場所で。誤解を受けないよう。電話などの気配り。個人情報が関わる時。発言を慎むよう求められる。新たな疲労に。約束としてその場で話したことはその場限りに。決して話題にしない。
心の傷となるような体験、心的外傷についての知見。PTSD。外傷後ストレス障害。主な症状はアメリカ精神医学会の手引きによれば、陰性気分、解離症状、回避症状など。日本でも多くの医師が基準に。52年に第1版。第5版まで。侵入症状。外傷体験がフラッシュバック。悪夢にうなされることも。過去のことなのに今も続くように。視覚的なものだけでなく、言葉のフラッシュバックや感情だけのものも。過去において心を傷つけられることが今言われたように。統合失調症と誤診されることも。陰性気分。明るい気分にどうしてもなれない。傷つき体験を経過すると一次的うつ状態に。解離症状。現実として確かな感じが持てない。離れて感じられる。酷くなると記憶がなくなったりする。外傷体験の記憶自身が飛ぶ。脳が一次的に回路を遮断して命を守る。暴力的虐待を受けた子供。解離症状で何とかやり過ごそうと。回避症状。外傷体験に関することを避ける。意識してや無意識的に。交通事故にあった人が現場を避ける。テレビ報道を見ることを避けるなど。覚醒症状。イライラがつづく、眠れない。集中して仕事が出来ない。怒鳴ったり。PTSDの症状。同じ外傷体験を経験しても、症状は様々。性格傾向などの様々な要因が。過去の傷つきの回復状態。適切なケアで。誰でもPTSDになるのではなく、状況次第ではなりうるということ。症状として挙げられている状況では、健康な反応として理解できることも。視点を回避する心の準備。学習。侵入症状。回避症状。過剰な反応。苦痛が生じて生活への復帰が難しい。軽度の症状は精神的に健康な印。適切な治療を受ける、しばらく様子を見るなどの判断を。PTSDへの理解は深まったが、話題となっているのが心的外傷体験後の成長。艱難汝を玉にす。辛い体験は人を成長させる。レジリエンス。跳ね返る力、弾力、弾性。回復力の意味で。過酷な状況においても正常な状態を維持。必要な社会的適応をこなせる人はたくさんいる。周囲の人と笑顔で接する。人の心の健康さにも注目。PTG。様々な側面の1つに偏ること無くバランスよく理解を。成長に繋げる。学校への緊急支援で過剰な介入が。自己点検しながら自然的回復過程を。程々の支援を。支援チームは心的外傷を体験したフォローの経験。経験の内容はケースで異なる。「アンナ・カレーニナ」不幸な生活は様々。学校はそれぞれに異なる状況を。きめ細やかな対応が求められる。支援チームと教職員の連携が重要。支援プログラムを一方的に押し付けるのではなく、互いに検討して実行する。支援を受ける当事者が能動的主体的に参加してプログラムを実行する過程自体が心理的ケアに。成長の期待ともなり得る。大人たちの連携と教育的配慮に。