F-nameのブログ

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悔恨。

自身の過去の行為などを悔やむ、と単に済ませられる言葉では無いように思われる。わざわざ「恨」という漢字が熟語の中に入っているので、過去の自分を恨むほど後悔している、と言う含意があるのではないかと思う。人間は産まれてから今迄ずっと自己として生きているのだけど、今の自分にとり「本当に自分はこんな行為をしたのか?」と疑問に思うことがある。過去の自分と現在の自分が切断されているというか。殺人犯の手記に、自分は何故に人を殺めたのか分からない、という内容のものがあるが、この種の自己の切断を指しているのかもしれない。しかし殺された人間や遺族にとっては抗弁にはなり得ないだろう。その殺人犯には死刑が執行されたが、死刑の直前には自分への処罰は当然だと考えていたという。