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知的障害教育の指導法 ~その(1)生活単元学習(知的障害教育総論第5回)

通常の学校に応用するのも良いかもしれない。

 

高倉誠一。知的障害教育の指導法。生活単元学習。知的障害だけに認められた特別な指導形態。領域教科を合わせた指導。教科と道徳特別活動自立活動の領域。それらを合せて指導。国語の指導内容は国語でするのが通常。国語の指導内容は国語だけでなく指導できる。領域教科を合わせた指導。遊びの指導など4種類。生活単元学習は代表的。何故?知的障害教育の特性。学習により得た知識が断片的になりやすく応用がしづらい。抽象的内容より効果的。生活そのものに取り組む。学校生活には時期ごとに目標や課題が。運動会や林間学校などもテーマになる。遊びも。学校生活のテーマに関連する具体的活動に自主的主体的に取り組む。児童生徒が生活上の課題を解決するなどして。
実際に展開された取り組み。荒れ果てた公民館の庭をリフォーム。高知市立養護学校。地域の方のご厚意を。そこで地域の方に応えるべく世話人の方に相談すると、公民館の庭の整備を。生徒先生は作戦会議。ベンチやフェンスなど。アイデアは尽きない。できそうなことを計画。単元、公民館の庭を、など。関連する活動は盛りだくさん。砂利やブロックを運び込み遊歩道を。どの生徒も活躍できるよう分担を工夫してさり気なく支援。毎日午前中2時間を充てる。毎日取り組んでも一週間では収まらない。4週間取り組めるように。毎日繰り返す中で見通しが出来、やる気になり取り組む。活動はあくまで生徒が主役。打ち合わせなどの内容を伝える単元ニュースの発行や調整も。サプライズのお披露目会を。喜んでもらえた満足感や成就感。生活上のテーマに主体的取り組みを実現する。受動的立場になりがちな生徒たち。教師の指導の元、最大限の発揮を。連続的発展的に取り組むと目当てや見通しが、自主的主体的に。大きな満足感や成就感。年間で繰り返せば明日を楽しみにする豊かな学校生活を。やりようによっては学校生活全体を整えて質の高い日々を。
計画と転換。テーマ。非常に多岐に渡る。運動会など行事が代表的。突発的偶発的な取り組みも。当面上の生活の課題も。その時期の子どもたちが興味関心を持つことを。主体的姿の発揮が。週日課の設定。規則的でまとまりがあることが必要。モザイク状の日課は見通しがつきづらい。同じ時間に繰り返し取り組めるように、横帯状に。見通しがつきやすい。連続的に活動することで盛り上がる。より上手に取り組めるように。見通しが持てるように。まとまりがある学習活動を。知的障害の特性を踏まえた10項目。日課表が重要。年齢や活動量に合せて、ある程度まとまった時間を。一般的な一コマ45分だと準備や片づけで時間を割かれる。1年間の年間計画。一定のテーマのもと生活を豊かにできるし、節目やまとまりを。検討して単元を配置。横長の枠の中に単元というタイルをどう配置するか。学校行事等全校で取り組む単元を。学年学級単位の単元を配置。予定していた単元が変わることもよくある。興味関心が変わることも。想定できるテーマだけ定めておくことも。空白のタイルを入れておく。間近になり具体化を。緩急をつける。大きな単元を終えた後はゆっくりとした単元を。単元の期間は様々。あまり長いのは避ける。間延びし勝ちになり意欲が保ちづらい。2週間3週間程度。テーマが決まれば内容も決まる。年齢や様子、興味関心ごとなどに応じて様々。時期の子どもたちが求めるであろうテーマと活動を。生活年齢に応じたテーマと活動を。高等部の生徒に何とかパークで遊びというテーマは相応しくない。求めて良いはずのテーマを。その年令のその時期の子どもが求める。子供の目線で計画。梅雨の頃。雨が降っていることを知る。雨の日の遊びを。カビが何故生えるか。知的障害のある子供の目線からは一致しない。テーマと活動の設定は手段とすることを避ける。子供自らの主体的取り組みが失われることが殆ど。受け身の存在になりがち。課題を達成し解決することで結果として総合的に習得。
どう単元を展開するか、日程計画、単元計画。テーマを達成する上での計画。単元展開上の計画。日程計画という形で具体化。約4週間の単元期間など。気持ちを高め期待感を高める。実行委員会が館長や団地の人と打ち合わせを。完成予想図を発表して期待感を。単元開始すぐに取り組めるようグループを分け勢いを。単元ニュースを保護者にも。気持ちの持続も。完成披露パーティ。単元計画では展開を想像しながら気持ちの意欲を。
実践上の要点。テーマに沿った活動にどの子供も精一杯取り組む姿勢を。特有のハンディに対応した。車椅子を使う肢体不自由児。スロープが。知的障害の子供にも配慮が必要。広範囲で総合的な支援に。週日課表や年間計画を。展開上の配慮を。知的障害教育では従前から出来る状況づくりと。それを考える上で大切な支点を4つ。成功体験が少なく、教えてすぐには出来ない。今の子供の状態で。どの子にも用意する。出来る子供にも配慮が。どの子も同時に。役割や分担などを工夫して。要はどの子も参加を。テーマに沿った学習に教師も。
出来る状況づくりの具体化を7点。分担や役割の検討。それぞれの子どもが得意な活動などを考慮して分担を検討。ベンチフェンスを作る。木材を切って組み立てる、ニスを塗る。子供に合った活動はあるはず。上手く分担を割り振って力を発揮できるように。活動のできにくい子供には単純な方が。支援を受けながら電話で発注したりなどの活動も。お互いのハンディを補う。大人数の取り組み。関わりなどを考慮してグループ編成を。庭造りグループ、フェンスベンチグループ。活動も合理的に。取り組むべき活動を焦点化。グループ編成。障害別に分けない。停滞しがちになる。単元は一人ひとりの児童生徒が主体的に。集団全体で取り組めるもの。仲間全体の取り組み。活動の繰り返しを大切に。障害の重い子供には目当てが取りづらい。障害の軽い子供も。できるだけ役割を固定する。日替わりにすると戸惑うだけで主体的にできなくなる。活動の場の活動の考慮。場の設定を検討。工程順に。一体感が高まる。活動の動線を。働く活動に近いものだけではなく。子供と子供。子供と教師の位置関係を。遊具や道具の配置も。遊具道具補助具の工夫。木工に関する。道具の大きさを変えたりして取り組みやすく。徹底的に使いやすくする。より上手に作ることが出来る。長時間の集中も。調理活動では包丁よりピーラーが。トロッコもできるだけ軽く作り子供に。活動量の確保。手応えを感じられるように。たくましい姿を。大人並みの活動量を。公民館の単元。相当の活動量を用意。団地の課題と合わせ花や苗を植える。教師も共に取り組む。教師に求められる本質的な姿勢。同じ方向を向いて共に取り組むのは子供にも励みに。活動も盛り上がり満足感成就感も。冬にマラソンをする。自転車に乗るよりも教師が寄り添い一緒に走るだけでも励まされる。単に一緒にするのではなくテーマを一緒にして同じ方向で。子供により何よりうれしい。監督然としているのでは問題。目一杯活動しながらさり気なく支える姿勢が。

 

知的障害教育総論 (放送大学教材)

知的障害教育総論 (放送大学教材)

  • 作者:太田 俊己,藤原 義博
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2015/03/01
  • メディア: 単行本